コント『失恋ラジオ』の解説
コント『失恋ラジオ』
2021年1月 カカフカカ企画コントライブ『カカフカカPHOENIX』にて上演
(『カカフカカPHOENIX Blu-ray』に収録)
公演映像の最新作『カカフカカPHOENIX Blu-ray』発売記念ということで、
今回はカカフカカPHOENIXより選びましたコントです。
敢えてアンケートの人気投票でトップ10には入らなかったものを選びました。
(なぜだ)
見て頂いても分かりにくいと思いますので説明させて頂きますと、
(ならなぜこれを選んだか)
《失恋をして泣いている思春期の女子が、気を紛らわせようとラジオをつけた》
という設定で、
《するとラジオの内容が看過できず、泣きながら反応してしまった》
という内容です。
映像の画質が悪いのは、舞台の一番奥(客席最前列から10mくらい)の更に高さ3mほどのところに役者がいるからです。
泣いているだけで動きはほとんど無いし、遠い方が絵的に面白いかもという適当な理由なのでした。
(そのせいで役者は暗い中、足元の不安定な梯子を上り降りしてくれました)
泣く女子のリアクションは程良く、ラジオDJのキャラの濃さと相まって不思議で可笑しな空間が出来上がっている良作だと思います。
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ここからはカカフカカPHOENIXの寸評を少々。
公演を終えて一番感じたことは、やはりいっぱいのお客様を前に演じられていたことが如何に幸せであったかを痛感したことです。
客席数を半分以下というのは僕らの目にとても寂しく写りましたし、お客様方も隣にぽかりと空いたスペースを感じながらくだらないことを見せられてもさぞや戸惑われたことでしょう。
僕の持論なのですが、カカフカカ企画の笑いとは《共有の和の中で違和感を自分だけが見つけているのかそうでないのかという不安定さを楽しんで頂くもの》だと考えて僕は台本を書いているので、決してお客様に孤独を感じてほしくは無いのです。
声を出して笑うことにご遠慮をされているのが特に分かりましたのが、
今回初めてコントではない前説(ご来場のお礼や観劇中のお願いなど)というものを僕がやらせて頂いた時に、
「もし宜しければ受付で皆様にお配りしたマスクを口に当てて二重して頂いて、ご遠慮なく笑って頂けましたら幸いです」
とお伝えしたのですが、これが初ステと2ステまで前説コント(※)後に前説を入れていたのですが、その2ステは前説コントのお客様の反応が非常に薄く、前説後からは普通に笑って頂けているのかなと感じたことでした。
なので3ステ目からは前説コントの前に前説を入れることに変えたのでした。(← 分かりにくくてすみません)
※『前説コント』とは開演前の開場中に突然始めるカカフカカ企画恒例のコントのことです
内容も普段通りというわけにはいかず、以下のようなことを避けてコントを選んだのでした。
・大人数が同時に舞台上に立つ
・大人数が同時に大声で叫ぶ
・密着度が高いアクション
こうなってしまうと、派手なコントほど選出できなかったため、今回は大人しめな印象のコントライブになってしまったことは否めませんでした。
と、これが立派な言い訳になれるよう次回へのハードルを自ら上げておいて、より面白いものをお見せできるよう精進する覚悟です。
それがいつになるのかは時勢を鑑みつつ企んでいこうかと思いますが、
それまでの間は是非『カカフカカPHOENIX Blu-ray』でお楽しみ頂けましたら幸いです。
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