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【政策参与のおはなし(その10)】メタバース首長会議について(2021年12月24日日野町町長記者会見)

町長記者会見で、10月に開催したメタバース首長会議のことを質問いただいたので、経緯などをお話しました。記者さんから質問があったように、「なんかやったらしいけど、あれって何?」と聞かれることもあるので、YouTubeでアーカイブしているものを文意がわかりやすくなるよう編集して文字起こししました。

ちなみに記者会見会場には、私物のOculus Quest2を2台持ち込んで会見終了後に記者さんにも被っていただいて実際にお試しいただきました。

試着会(?)で最初に被ったときのことを覚えている方はお分かりいただけると思いますが、「わー」とか「すごい」という文字にはしにくい感想で「これは、記事で伝えるには難しいっすね」という話でした。本当に見るとか読むとかより、体験が一番なので、町内でもお試しできるようにしていきたいなと思います。

記者からのご質問

メタバース首長会議をされたとのことで、取材ができなかったのですが(注:当時は総選挙の取材まっただ中で対応できなかったとのことでした)、その際の成果や、今後どのようなことに活かせそうかお聞かせください。

町長から説明

詳細は、東参与にバトンタッチしますが、フェイスブック社が会社名をメタに変えました。つまり、仮想的な空間で様々なことが、我々が想像している以上に、行われる時代にまさに進もうとしています。トップ企業が社名を変えるくらいのインパクト、そこにすでに市場がありますし、我々もZoomやTeamsなどオンラインの会議が当たり前になってきたと思います。その次に何があるのかといえば、仮想空間の中で、今我々が空間を共有して会議をしているようなコミュニケーションのあり方、様々な情報のやりとりやお金のやりとりなど、時代の流れを感じているところです。
そうした中で、参与が所属しているCode for Japanで、そうした時代の流れとともに「世界初で、メタバース首長会議をやりましょう、やりませんか?」というお話が出てきたのが、あらすじでございます。

参与から説明


それでは、私から経緯をご説明します。
こちらに当時の告知ホームページと動画が残っています。

(配信協力:岩岡屋


10月10日と11日が、デジタル庁が定めた「デジタルの日」ということで、各地でいろいろなイベントが行われました。その一環で、私が所属する一般社団法人コード・フォー・ジャパンでは、デジタルの日記念イベントとして「メタバース首長会議」を開催いたしました。

今日もその際に使ったVRのヘッドセットを2台持ってきていますので、後ほどお試しいただいてどういうものなのかをご自身で体験いただければと思います。

もともとのきっかけは、北海道森町、福島県西会津町、滋賀県日野町、鹿児島県肝付町、それぞれの関係者がVRヘッドセットを被ってオンライン会議を試していました。その中で、こうしたものを使っていろいろなことができそうだという話になりました。

そこで、それぞれの町長にご相談してヘッドセットをご自身で購入いただいて、みんなでデジタルの日に集まろうということになりました。

町長のアバター

ご覧いただいているとおり、それぞれの町長さんのアバターを設定して、ヘッドセットにあるセンサーが動きを検知して、あたかも自分が身振り手振り動いているようにしてくれるわけです。

Zoomの会議ですと、お互い画面を見合わせて会話が途切れてしまったりすることがあるかと思いますが、VRではお互い目があったりする感覚になって、リアルに話ができ、情報が伝わりやすいことがわかりました。

こうしたことを、町長さんご自身に体験していただいて、まちづくりにどのように活かすことができるかを語り合っていただきました。

この4町は物理的には、北は北海道、南は鹿児島ということでものすごく離れています。また、日野町と西会津町は蒲生氏郷公つながりのご縁がありまして、西会津町にあるお寺には、氏郷公の肖像画があるといったものですが、具体的に出てきた話としては、このメタバースによって距離をなくすことができるので、それぞれの町民さんの交流ですとか、そうしたメタバース時代に自治体が考えておくべきネットワークやセキュリティのあり方といった技術的な検討もしていきたいと思います

話が具体的なものになりましたら、改めて公表させていただきたいと思います。



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