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洗濯物がジリジリと迫ってくる話

洗濯物を干して取り込むのが憂鬱で仕方がない。

昔から、家でお手伝いをするのは決まって洗濯物を除くそれらだった。お風呂掃除も、掃除も嫌いではない。寧ろお風呂掃除や皿洗いなどの水回りの仕事はテンションが上がる。ここに私の水属性感が垣間見える。

しかし、私は服自体に愛情はたっぷりなのである。できる限り傷まない方法を模索して洗濯をする。ニットはネットに入れ、色移りには細心の注意を払う。

決して洗濯物が籠から溢れ出している状況にあるわけではない。少ない心の天使が私が洗濯のルートを選択することを手助けしている。洗濯機のボタンを押し、洗濯物が廻って、脱水される。ここまでの私の労力はないに等しい。洗濯機くんのおかげでボタンを一つ二つ押すだけでいい。

問題はそこからだ。洗濯機から取り出し、ベランダへ運び、干す。この干す作業が非常に大変なのである。平行を保つために重さの均衡を保とうとしつつ、籠から取り出した服をハンガーにかけていく。

ここでまたもや億劫なのが、籠の上の方には序盤に干したいものがないのだ。洗濯機から取り出す時に考えない私が悪いと言う事はオブラートの包んでもらって、この混合された洗濯物が大嫌いである。

そして何とか干しを終えても、数時間経てば次は回収の作業が待っている。この作業自体は洗濯バサミを押して押して、ハンガーを外して外しての連続なのでそこまで大変でない。しかし考えてくれ、洗濯物を取り込むのは夜。私が住んでいるのは田舎。

そうである。虫虫が飛び込んでくるのだ。虫虫が過ぎて蟲になりそうである。これが口に入った日には憤怒物である。ほんま㊙️ね。



今、この文章を書いている途中にリアルの生活で洗濯物を回収してきた。そしたら、靴下を干していた洗濯バサミの一つが弾け飛んだ。風に晒され、劣化が進んでいたことは知っていたがこんなに短命だったとは。また募るフラストレーション。


洗濯を好きになった時に私の生活は真のスタートを迎えるのであろう。

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