できるならば100年前のイギリス市民の装いがしたい

新品の服を多く持っている。

古着も嫌いではないが、できるだけ服を作った企業にお金を渡したいので新品を買う。

しかし、私は古着のクローゼットから出てきた感じがたまらなく好きだ。


古着には新品の服にはない良さがある。

それぞれの服がさまざまなバックボーンを持っている。

それを組み合わせて一つのコーディネートが完成する。


わたくしはハンチング帽が好きなので1910年代のイギリスの労働者の格好にかっこよさを感じる。

そこで、一度完全になりきってみた。

少し色褪せた白いシャツ、適度に汚れを伴った大きめのデニム、誰かに踏まれても安全そうな革靴、そして極め付けはヘリンボーン柄をあしらったハンチング帽。

完璧だ。

今日の服装は見なくてもわかる、完璧だ。


外でみんながこちらをみてくる。


なんだ、そんなにおしゃれか。

なんだか照れるな。


上機嫌で家へ帰りもう一度完璧な装いをみる。



めっちゃダサかったわ。


全身鏡を買おうと決めたケニーであった。


でもいつか古着コーデ完成させるんだからッ!

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