インドでCSM(認定スクラムマスター)を取得した話

CSMという話は聞くものの、インドに行って研修を受けてきた日本人はほとんどいないんじゃないかなと思って載せてみた。研修内容は世界のどこで受けても(多分)大差ないので、あまり触れてない。半分くらい旅行記だと思って読んでほしい。

TL;DR

- とにかく安い。最高。
- ニューデリー深夜着は本当におすすめしない。無理に空港から出るくらいなら、空港内で寝る方が良い。
- 研修時にどんな言語が使われるかは、必ず主催企業に問い合わせて確認しよう。

事の発端

僕は普段、東南アジアでスクラムマスター的な仕事をしてる。(役職名は違うから、"的な"って付けとく。)

もともと認定スクラムマスターっていうのがあるのは知ってたけど、会社はお金出してくれないし、日本でやってる研修は20万円もして手が出せないして諦めてた。

でもある時、Scrum Allianceの公式ページを何気なく見てたら、あることに気づいた。

「インドのCSMやっす」

主催企業によって違うけど、定価が24,000から27,000ルピーくらい + 税金 (多分18%)。今だと1ルピーは約1.5円なので、税込42,000から48,000円でCSMが取得できる。しかも問い合わせしたら簡単に割引コードくれて、5,000円以上安くなった。(当日聞いたけど、インドだと簡単に割引コードくれる企業は多いらしい。)

僕の場合は以下のような感じになった。完全に旅行だったし、なんなら観光もした。
- 場所: ニューデリー
- CSMトレーニングの金額: 約37,000円 (2日間)
- 飛行機代など、その他必要な金額: 約30,000円 (日本からだともっと高い)

到着

仕事の都合とか遅延とかあり、深夜着。

ブログに書いてる人たくさんいるけど、ニューデリーはまじでやばい。今まで東南アジア複数カ国、インド3都市行ったけど、ニューデリーが一番危険を感じる。

普段だったら、そこら辺のタクシーは怖くて使えないから、Ola (※ インドの配車サービス)とかUberとか使うんだけど、今回は問題があった。

「ホテルの場所が分からない」

Booking.comでちゃんと予約したはずなのに、地図が明らかに間違ってる。ホテル名で検索してもよく分からない。

空港の建物から出てから気づいたけど、Booking.com上では、空港内にたくさんホテルがあるように見える。でも、全部ウソ。空港内にホテルなんてほとんどない。多分、空港近く(と言っても数kmある)のホテルがなぜか空港内にあるように地図上配置されてる。

インドの空港は、4時間以内に離陸する航空券を持つ人しか入れないため、建物から一回出てしまうと、戻れないようになっている。そのため、空港内は比較的安全なのだが、一歩出るともうぼったくりの巣窟。この時点で、空港の建物から出たことを後悔した。

でもどうしようもないので、他のブログで評判が良さそうだったMeru cabsに乗ってホテルに向かうことに。ドライバーは結構親切で、通話が使えない僕の代わりにホテルに電話かけてくれたけど、結局見つけられず・・・。

最終的に、途中で見つけたOYOに1,200ルピー(1,800円)で宿泊。(※ インド発の安いホテルチェーン。割と汚い。最近は日本でもサービス展開してる。)

ぼったくられた気がするけど、もう午前2時だったし、出歩くのもきついので、固いベットにて就寝。。。

研修当日

ようやく研修開始!と思ったら、なんか講師が聞きなれない言葉を喋っている・・・。インド訛りがきついのか?いやこれは・・・

「ヒンディー語だ・・・」

Scrum Allianceのページには英語で開催と書いてあったから、確認せず参加したのが失敗だった。

インドでは英語が公用語の1つであるが、実際は地方によって色んな言語が話されている。そのため、例えばバンガロール(ベンガルール)のようなインド中から人が集まるような都市だと、英語で喋らないと全員が理解できないことが多い。(※ ちなみにバンガロールの現地人はカンナダ語というこれまた別の言語を使う。)

だが、ニューデリーだとヒンディー語が圧倒的に優勢なので、講師は50%英語、50%ヒンディー語で喋り、僕以外の参加者はみんなヒンディー語を問題なく理解していた。

休憩時に、同じテーブルに座った女の子から、「ヒンディー語ばかりでキツかったよね・・・」ということを言われたが、時すでに遅し。

(ちなみに講師にも英語でやってくれと伝えたが、「ヒンディー語の方がジョークを言いやすく、楽しい研修にするためだから」という感じでダメだった。)

研修内容

半分くらいは何言ってるか分からなかったけど、参加して良かったとは思っている。(以下は、講師にもよる部分がある。)

スクラムで開発をするチームに所属していたものの、基本的な理念はネットでかじっただけだったので、改めて全体を見直す良い機会だった。

図をたくさん書いてくれる講師だったので(図中の文字は英語だった)、概念の理解の助けになった。

カード並べたりなどのアクティビティがあったが、さすがインド人というべきか、みんな積極的で盛り上がった。

覚えておいた方が良いこと。質疑応答の時に、質問者自身の状況の解決策を求めている質問が目立ったが、講師は具体的な返答は避けているような印象だった。「短い質問で最適な解決策をもらえるのは不可能」という認識を持つべきか。

研修終了後

研修が完了すると、メールが届いて、テストが受けられる。これに合格すると、晴れてCSMを名乗れるわけだ。

テスト自体はとても簡単だった。正直、研修を受けなくとも、Scrum guideの内容を覚えてれば、ほとんど正解できる。

一文まとめ

良い経験だったので、機会があったらまた行きたい。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?