合理的無知と学力

みなさんは「合理的無知」という言葉をご存知でしょうか。
これは、経済用語なのですが、
子供がなぜ勉強しないのか?について原因を考える時に有用です。
簡単にいうと、「ある一つのことを知ることによって得られるメリットと、
それを知るためにかかるコストを天秤にかけて、コストが多い場合には、
それについては勉強しない」ということです。
このことから考えると当たり前の話ですが、
子供たちは無意識のうちに、
勉強するメリットとそのためのコストを天秤にかけているはずです。
そして、勉強しない子供というのは、勉強するメリットを保護者から
きちんと教えてもらっていない可能性が出てきます。
もちろん、最終的な判断は子供本人がするべきなので、
無理強いするのはよくないのですが、
我々のような塾や保護者、学校でなされる教育というものは、
本来、勉強することによって得られるベネフィットを説明することなのでは
ないかと思っています。
簡単にいうと、勉強するとこんなにいいことがあるよ!ということです。
残念ながら、今の教育をみていると、勉強することは辛い、でも辛いけど頑張れ!というような、知性のかけらもない指導をしていることがあります。
大学入試の改革がもうすぐ始まるますが、まずはこのような根本的な視点から、ブレないように気をつけていきたいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?