希望と恐怖 モチベーションの根本原理

大学受験をするためのエネルギーとはなんだろうか?

昨日、高校生と面談をしていて感じたこと。
先生になりたいという生徒。

しかし、はっきりとした願望というわけではないらしく、やる気が出ないという。

現に数学と英語がボロボロで、はっきり言って絶望的な状況であった。

このままでは、難しいだろう。

モチベーションの源泉には、二つあると思う。
希望か、恐怖か、だ。

そして、一般的に学校や塾では、希望、つまり将来の夢を無理矢理抱かせる。

そして、それ(希望)に向かって頑張れ!
というロジックだ。もちろん私も使う手ではある。

しかし、

じつはこれが、
あまり機能していないのではないか。

というのも、

これまでの経験からいうと、エネルギーを最も発揮した場面は希望からではなかった。

それは圧倒的に、恐怖の方から発生していたように思う。

大学受験を例にとると、
受かりたい!というだけの
生徒

こういう生徒は、まず受からない。

受からなかったら、死ぬ。
ある種の強迫観念に支配されているような状態。
実際にはそういう生徒が受かる。

現に私は、浪人時代の最初の合格発表のときは、
代ゼミの屋上で合格発表を見た記憶がある。

落ちたら飛び降りたかといわれると自信はないが、
当時はそのくらいの気持ちで挑んでいたのだ。

これは、仕事に関しても同じで、
窮地や逆境にたたされたときが、一番パワーがでる。

逆に希望からくるだけの願望は、薄く、浅いことが多かった気がしている。
達成した記憶もあまりない。
今思うと、エゴからくる単なる欲望だったのかもしれない。

自営しているいまも、
ある意味で毎日命がけでやっている。
毎日が恐怖の連続といっていい。

だがそのことが、凄まじいエネルギーとなり、
爆発的に自分を成長させてくれているのだということは感じる。

つまり、これは、恐怖を帯びた希望である。

もちろん、恐怖にのみこまれては何もできない。

恐怖を上手くマネジメントし、
希望によって
コントロールすることが、

やる気スイッチのヒントなのかもしれない。

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