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Lyrics

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#春

グライダー

所在なくネットをめぐり 徒に時を持て余してる 裏通りの舗装工事は 忙しなくコンクリを削ってる 過ぎていく月曜の午後 夕陽に間延びしていく影 この部屋も 約束も 理想も 全部いらなくていい気がして しばらく振りに漕ぎだした自転車は タイヤの空気が足りなくて 宮前の長い長い登り坂は ひとしずく 汗が流れた 思い通りのはずの未来 どれくらい漕いでいけるのだろう ちらつく春の向こうから はしゃいだ子供がやってくる プラネタリウムの帰りらしい なんとなく避けるように 通りすぎる

シーズンラスト

そんなに考えなくていいって 思うようにしている そんなにうまくはいかないやって そうつぶやいて見上げた 空はこんなに 青いから 世界のずるさは わかった気がする 桜の散ってく 季節になったら これでもう シーズンラストかな シーズンラストの スタートをきったら そのまま 遠くへ遠くへ 行きたくなりそうだ 何にも考えたくないから エッジに身をまかせてる 何にも怖くないって 言い聞かしたら 派手に飛びすぎて仰向けさ 雲はあんなに 近いのに 世界の重さを もうずっと知ってる