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Lyrics

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2022年5月の記事一覧

凪待ち

退屈だからあなたを想うだけ それ以下の意味じゃない 空の青模様 例える雲ひとつ 見果てぬ旅の砂上 全てを捨てて得られるものとは何? はぐれていく日々に流されて 景色もだいぶ失くしたようだ 想い出なんて 色褪せればいい 陽炎のように 風にまかれて 遠ざかる影と 僕の現身 面倒だから後悔にしないだけ それほどのことじゃない 遠くの花火より 程近い三日月 会いたいだけの慕情 全てに嫌気が差したあの日 何もかも与え 疲れ果て そこから先を逃げ出したんだ 見返りのない真実なら

風まかせ

いつか思えるのだろうか この向かい風は 誰かへの追い風なんだと いつか信じられるだろうか この向かい風が 誰かへの追い風であれと 誰かのためになりたいと思う 誰かのために 誰かの風になりたいと思う 誰かの風になり あなたのもとに行きたいと思う それは叶わなくてもいい この南風が 流れる血を乾かすのならば 誰かのためになれなくてもいい 誰かのために 誰かの風になれなくてもいい 誰にもなれずに あなたのもとに行けなくてもいい 私の風じゃなくてもいい この北風が 乾いたか

泣いたらイヤだ

1年振りに 帰るたびに 思っていた あなたのこと 帰り道は 一緒だから 出会ってしまう日が来ること 久し振りに 揃う足並みは あの頃より 少し遅い 何気ない会話をつなぎ あなたを横目に見てる ポツリと返す あなたの返事がもう あの日と変わらない 変わらなすぎて 今がわからなくなる 「懐かしい」が 近すぎて 泣いたらイヤだ 友達からは 聞いていたけど 本当のとこ 知りたかった 斜め上の あなたの視線は あの頃より 少し遠い 東京へ行くわたしを 許してくれたずるさ あの