切れてるチーズの話
世界が7月になってしまった。夏!!!私は相変わらず学校サボったりバイト遅刻したり洗い物放置したり野菜腐らせたりと散々な生活を送っていますが、人間関係においてとっても嬉しい出来事があったのでそこだけはずっと幸福でよかったです。
いきなり話は変わり、私の母方の祖父母のおうちには「切れてるチーズ」というチーズが常備してあった。その名の通り1枚ずつスライスされた状態のチーズが箱に入っていて、おそらく酒豪の祖父がお酒のつまみに好んで食べていたからいつも置いてあったんだろうなと思う。実家は普段あまりチーズを買わないおうちだったので、私は祖父母の家に行くとそのチーズがあるのが嬉しくて毎回モリモリ食べていた。
で、今日スーパーまで買い出しに行き、ものすごく久しぶりにその切れてるチーズを見かけた。うわー!切れてるチーズだ!と懐かしくなって思わず買って帰り、それなりのお値段したからあんまり一気に食べたら勿体ないよな……と思いつつも、今この文章を書きながら現在進行形でモリモリ食べている。おいしい。でもちょっと溶けてて柔らかい……
切れてるチーズをモリモリ食べながら、多分今までも買おうと思えば買えたよな、ということにふと気付いた。別に地元のスーパーでも切れてるチーズは売ってたはずだし、多少割高とはいえ全く手が出ない値段じゃないから高校生にだって買えないわけじゃない。じゃあなんで今日になって初めて買ったんだろうと考えて、それは私が一人暮らしを始めてスーパーに行く機会が増えたからなのか、と思い当たった。
高校生の頃は、スーパーに行っても野菜売り場や乳製品売り場を見て回ることはほとんど無かった。せいぜいお菓子売り場でグミを物色する程度で、果物やチーズを買おうなんて思ったこともなかったし出来るとも思っていなかった。今と比べて「生活」というものから遠いところで生きていたんだろうな、と思うし、自分の手で「生活」をしないといけなくなって自然と選択肢が増えた今の自分を凄いじゃん、とも思う。自力で生活を回していくことは大変な面もあるけど、日に何本もアイス食べたりちょっと高いチーズ買ったり、自分の好きなように生きる権利を得られたのはすごく嬉しい。
食べ物だけじゃなくて、一人暮らしを初めてから出来るようになったこと、というか「やってもいいこと」と「やらなくてもいいこと」が自分の中でそれぞれ増えた。洗濯機って毎日回さなくてもいいんだ、とか、サンダルで学校行っていいんだ、とか、なんかこれだけ書くとすごいろくでもないけど、高校生の頃は自分の中で出来ないと思っていたことが実は意外となんてこと無いじゃん、って気付く場面がこの数ヶ月間沢山あった。勿論人としてアウトなこととか生活が破綻するダメな方の選択肢も沢山あるけど、自分の中で少しずつ許せることや出来ることを増やしていけたらいいな、と思う。一人暮らし、楽しいです。大人になるまで生き延びたい。
おわりです!8月は人と沢山会える月にしたい!