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迷わせないことへのこだわり 500 字日記

仕事をするとき、迷わない・迷わせないということに対して強いこだわりがある気がする。ドキュメントをつくったり、コードを書いたり、プレゼンテーションをしたり、何かしらアウトプットを出すときには、そのアウトプット単体でぼくの意図が伝わるように設計をしたがる。

自分がつくるものは整然とあって欲しい。整然と、の基準となるのは手を止めない・流れを止めないことだ。読む人・使う人・見る人が、疑問を挟む余地がないようにつくる。ただ情報を詰め込めばよいわけではない。人が目を動かし、頭の中に考えを組み立てる流れを気にしながら、情報を組み立てていくのである。

きっとこの根本には、新卒 1 年目の会社でプログラムのレビューを受けた体験が残っている。ファイル名の付け方から改行の入れ方にまで理由を求められ、コメントでびっしりになった画面を前に絶望したぼくは先輩に「なぜここまで気にするのか」と問うた。彼は当たり前のような顔で「読み手を迷わせる余地をなくすためだよ」と答えた。なるほどそういう考えがあるのかと、いたく感動したのを覚えている。それ以来、ぼくの基準は「迷わせるか、否か」になっている。自分を含めた将来の他人のため。

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