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人を変化させようとしない 500 字日記

人を変化させよう、などと思い上がるべきでないのだろうな、とぼくは納得している。みなさんがどうかは知らんし、この文章を読んでどこかの誰かが「ああ確かにその通りだ」となってくれたとしても、それもぼくは知らん。こういう態度が大事なんだと思っている。

極論を言ってしまえば、人を変化させようとする行為は今目の前にいる人間を蔑ろにすることなんじゃないか。今この瞬間にある人間ではなく、変化した先の人間を見ている。なかなかに空虚な感じがしてくるね。

目の前の人間が目指す先を一緒に見る行為と、勝手に妄想した「こうあるべき」人間を相手に押し付ける行為はまるで違う。ポジティブな未来を妄想していたとしても、望む本人がいないのなら独りよがりの残念な行為だし、そういうことはしたくない。誰もいない空白を見つめて何がしたいんだい。

ぼくはずっと人の目を気にして生きてきたから、人の目を気にするような発言を見かけるとつい「君は君のままで良いのだよ」と言いたくなってしまう。でも「私を私として受け入れる」生き方を本人が望んでいないなら、この言葉はぼくのための言葉だ。生きていくために必要なこともある。けれど、いらないこともまた多い。

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