見出し画像

手が滑ったときの心の処し方 500 字日記

昨日、大変気に入っていた一人用の急須を落として割った。手がおろそかというか距離感バグっているというか、なんとも身体感覚がガバガバな人間なのでよく物を落としたり、コーヒー豆ばら撒いたり、ドアに腕バーンぶつけたりするのだけれど、久しぶりにちょっと落ち込むぶっ壊し方をしてしまった。誰かのプレゼントとかそういう唯一無二の何かってわけではないからまだよかったとはいえ、気に入っているものを壊してしまうのはなんとも悲しい。

ただ手が滑る経験が無駄に豊富なおかげで、立ち直るまでのスピードは異常に早い。5 秒あれば落ち着ける。形あるものはいつかは壊れるしな、それが今日だったんだな、すまんな。心の中で呟いて、粛々と掃除できる。味噌汁をカーペットにぶちまけた日も、一回は膝から崩れ落ちたけど四つん這いのまま 3 回深呼吸したら立ち直れた。何事も経験値が物を言う。さすがに飲み屋でコップ倒してしまうのは人様にご迷惑がかかりすぎるのでどうにかしたいが、まあそれにしても「にんげんだもの」と名言を乱用してれば案外どうにかなることがわかってしまっているので、平然と店員を呼んでタオルもらってる。なんとも残念な心の処し方の話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?