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置き配くんの旅

メモ代わりに書き残しておきます。

ある日の夕方。
某通販会社(南米系)から一本の通知メール。
「置き配の荷物配達を完了しました」と。
おれはちょうど仕事で外出しており、携帯バッテリーもピンチだったのでメールも見ていなかった。
帰宅直前にメールを見つけたので、帰宅早々に家族に尋ねると誰も受け取っていないと言う。
折しも風の強い日だったので、どこかに飛んで行っていないかと心配になり、付近を2ブロックくらい探し回るが全く見当たらない。

家族と議論した結果、風で飛ぶにしてもそこまで遠くに行かないだろうという事と、住所や名前が記されていて他人が持ち去ったとすると気味が悪いので、一応警察に届けることにした。

地元警察に話すと、軽く「じゃ、今から行きます」と言う。その時点で22時過ぎ。明日でも良くない?と思ったのだが、こういうのは早い方が良いらしい。恥ずかしいのでサイレンは鳴らさないように念押ししたが、20分後くらいにエンジン音も高らかに警官がやって来た。

警官はカブ2台で登場。
荷台の書類箱?みたいのの上で書類を書き始めるのだが、あまり漢字を知らないらしく頻繁に誤字をする。その度にもう一人の先輩らしき警官に直されて、正式な書類にも関わらず訂正印だらけになってしまった。通行人も、おれが何かやらかしたような怪訝そうな目でジロジロ見ていて嫌だった。

ちなみに無くなったブツは、水洗トイレのタンク用パッキン。最近水漏れが出ていたので週末に直そうと発注しておいたのだ。

メルカリでも値が付かないようなやつ

30分以上を費やして漢字ドリルのような報告書を作ってもらい、その日は終了。

某通販会社(南米系)のカスタマーセンターに連絡を入れたところ、今回は当たりのオペレーターに繋がった。「たいへん申し訳ございません、直ぐに代わりの品をお送りします」との事。別にあなたは悪くないでしょう、と思いつつもひと安心して寝た。

翌日。
家族が朝刊を取りに出たところ、置き配と同じ辺りに荷物を発見。
?!?!
封も開いていない。
お前、一人で帰って来たのか???

一応、昨日の地元警察に連絡すると、軽く「じゃ、今から行きます」と言う。
今度は私用車で刑事課が2人来た。1人はチョコプラの長田に激似だった。
長田曰く、状況から察するに、昨夜うちの荷物が風で飛んだか何かで、住所で家を特定して今朝届けてくれたのではないかとの推論。もし盗難なら絶対中身を見るし、一旦開けたら絶対に戻って来ないだろうから。

被害届は取り下げ、荷物は無事に我が家の物になった。
トイレのパッキン交換作業をしているとピンポンが鳴り、荷物が届いた。昨日連絡して出荷してもらった代替え品だった。早いよアマちゃん。
既に問題は解決したのだが、代替え品を返却するスキームが無いことに気がついた。正攻法で行くならカスタマーセンターなのだろうが、オペレータへ繋がるまでに20分くらい掛かるのでちょっとめんどい。後で時間のある時にやらねばならない。

教訓としては、置き配するなら風で飛ばないような(かつ、他人に見えないような)配慮が必要。我が家は特に置き配ボックスを設けていなかった。警官も言ってたのが、オリコンみたいな市販の箱を用意して、南京錠を開けた状態で付けておき、配送業者が荷物を入れたら南京錠をロックしてもらう、という仕組みを作る方法。そうすれば、まさかオリコンは風で飛ばないし、南京錠をしたオリコンまで堂々と持ち去るやつはそう居ないから。

ともあれ荷物は結果的に無事だった。地域に悪い奴も居ないようだ。あとはお互い疑われないように対策するまでなのだろう。何か他に良い方法あればご指南下さい。