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任意売却のときに一番大変だったけど嬉しかったのは仏壇の処分だった話②

後は室内のチェックです。


「いやぁ、最上階で見晴らしの良い部屋ですね~。風通しもいいですね~」

「だろ?新築のときに、一番良い部屋を特別に安く譲ってもらえたんだよ。」

なんて話をしながらも、実は良いところには関心ありません。

欠点ばかりを探して、写真を撮っていきます。

例えば、洗面台にヒビが入っている、柱に猫の引っかき傷がついている、サッシ周りが結露で腐っている、ペットの臭いがついてしまっている、など値段を下げる材料を探していきます。

もう、破産することが決まっている方にとっては、売却価格はあまり重要ではありません。高く売れようが、売主さんの手元に残る金額は増えないのです。

スムーズに売却をすすめるためには、債権者さんと、なるべく低い金額で抵当権を外してもらえるよう交渉することが必要になります。

できれば、買取業者さんに買ってもらえる価格で。

もちろん、仲介業者の立場としては、買取業者さんに買っていただければ買主さんからも仲介手数料をいただけるのが有り難い、ということもあります。これから出てきますが、普通の売買と違って、おかしなお金が出ていくこともあるので、バッファが欲しい、というのも実のところ。

ただ、それだけではなく、建物の瑕疵担保免除、契約決済の日程調整、ローン特約なし、など、いろいろ融通を利かせてくれるプロの買主さんというのは、このような状況の売主さんにはとっても助かるのです。

任意売却の場合、売主さん側の調整で大変。
買主さん側のローンのことや、引っ越しの時期など不確定要素はなるべく少なくしておきたい、というのが本音なのです。

もちろん、普通にレインズにも登録しますので、買取業者さん以外のお客様にもご紹介することになりますが、結局は半分くらいは買取業者さんに買っていただいています。

買取業者さんは、相場よりも少し低めの価格で購入し、ピッカピカにリフォームして、相場よりも高めの値段で売却しているようです。

今回の物件は、ただ汚れているだけ。
残念ながら?、大きな欠点は見当たりませんでした。
それほど低い金額では、抵当権抹消には応じてくれないでしょう。
となると、買取業者さんに買っていただく金額まで落とすのは厳しいかも知れないなぁ、、、

まず作るのは販売図面ではなく、債権者さん向けの資料です。
いくらなら抵当権抹消に応じてくれるのか、を確認しなければ販売価格は決まりません。

昨日は予想を超えてスキをたくさん頂き、ありがとうございました。

同じネタはちょっと日をおきたいので、「スキ」を15頂いたときに続きをアップさせていただきます。


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