幸せのピンポン攻撃

相続が発生した地主さんの底地整理について検討しました。
一般的に、地代ネット収入（地代収入ー固定資産税額）をその土地の底地の価値（完全な所有権価格ー借地権価格）で割ると、全く割に合わないことが多かったりします。
今回の場合も、この利回りは２%もありません。
地主さんとしては、もったいない土地の使い方になっています。

一方で、借地人さんとしても、何をするにも地主さんの承諾が必要となる借地権というのは中途半端な権利。
地代を何年支払っても自分の権利にはなりませんが、借地権をローンで買い取れば、いずれ自分の権利になるのです。
たまに、底地の買取の話をご提案すると、今まで支払った地代の総額を差し引いてくれ、なんて言われることもありますが、地主さんがそんなのを認める訳ありません。
借地人さんが、いずれ底地権を買い取りたいと考えているのならば、なるべく早く買い取った方がオトクです。

今回も売却の方向で進めることになりました。

今日は訪問日。
借地人さんを１０軒、片っ端からピンポンです。

借地人さんにとってもチャンスなので、気持ちは楽です。

思ったよりもお留守が多く、実際にお話しできたのは４軒。

突然のおっさん二人の訪問に、皆さん警戒のご様子。
「怖い人？」
「買取を拒否したら契約を更新してくれなくなるんじゃないか」
「地代を上げられるんじゃないか」
など、不安に思ってしまうようです。
「旧法の借地権は強力な権利なので、地代を支払い続ける限りは失うことはありません。購入されない場合でもこれまでどおりなだけです」
、とご説明すると、安心していただけます。
とはいえ、その場で「買います！」なんてことはありません。
後でご家族でゆっくりご検討いただけるように、それぞれの借地面積を元に計算した売却価格の根拠と、それをローンで購入した場合の返済額、買い取った場合のメリットとデメリットをご説明したA4両面のご案内をお渡ししておきます。
お留守の方には、そのA4両面のご案内と名刺をポストに投函。

さて、どんな反応をいただけるでしょうか。
とりあえず、来週再度ピンポンです。

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