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ブックレビュー「ロック・ギター異人館」

最近職業関係の本が多かったので、久しぶりの音楽本で。

Rolly寺西がヤング・ギター誌に2016年1月号から2019年1月号まで連載した「Rollyのロック・ギター偉人伝」の内容に加筆・修正を加えて再編集したもの。

この手の「ギタリスト」本の多くがメインストリームの有名ギタリストを並べたものであるのに対して、Rollyが自らの音楽史を紐解く中で、異色のギタリスト(本人弁「あまり有名ではないけど最高なギタリスト」)を選りすぐった内容である。

ヤング・ギター誌の読者を意識したのと、Rollyの個人趣味が反映されているため、どうしてもハードロック・ヘビーメタル系が多いが、中には私の趣味と合致する人も挙げられているのでここで本書から5名のギタリストを紹介したい。

1. Chris Spedding

60年代からロック、ジャズ、セッションプレイヤーで名演を残してきたChris Spedding。本書でも取り上げられている”Guitar Jamboree”は、古今東西の名ギタリストを真似たフレーズを、しかもそのギタリストの名前を挙げてから弾くという分かりやすい曲。Roxy MusicのBryan Ferryと仲が良いのか、最近Bryanが来日した際にもBackを務めていた。

2. Dicken

75年に発売された”Sweet Silence”をRocki'n'Onの渋谷陽一が大絶賛していたのも懐かしい、Mr. BigのDicken(米国のMr. Bigとは別のバンド)。18:56からのタイトル曲は格好良いが、24:24からのZambiaが中国風で風変りだ。

3. Floyd Radford

76年に発売されたJohnny Winterの”Captured Live”にはJohnny以外にももう一名ギタリストがサポートしていてそれがこのFloyd Radford。RollyはこのAlbumの最初の曲”Bony Moronie”が大好きで、「僕が弾いているフレーズのほとんどがこのアルバムに入っている」とまで言っている。実は長年RollyはそのフレーズがJonnyのものだと思っていたが、よく聴くとFloydが弾いていたというので後年びっくりしたらしい。

後日談があって、RollyはこのFloydが今どうしているかを調べたところ、何と99年ごろ日本に住んでいて名古屋の会社で働き、米国へ帰国する際には「お別れコンサート」が開かれたとのこと。凄い話だ。

4. Jim McCarty

今年亡くなったJeff Beckが第一期Jeff Beck Groupを解散してVanilla Fudgeのリズム隊二人とBandを結成するつもりが、交通事故でその話が流れて、リズム隊二人が結成したのがCactus。Jim McCartyはそのギタリストだ。Rollyの友人であるHurricaneというギタリストはこの人を「世界一の男どアホウペンタトニック弾きまくり」と称したそうだ。

5. Steve Hunter

こちらは本書の番外でのHurricaneとの対談の中で出てきたギタリスト。Alice Kooperのバックとしても有名だが、最近Aerosmithの”Train Kept a Rollin”のギターは自分が弾いたことを正式にインタビューで答えていた。

ロック・ギター異人館でRollyが紹介しているAlbum群のPlaylistをApple Musicで。


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