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絵馬に顕れる人のこころ

先日2箇所の寺社に行った際に、たまたま絵馬の内容が目に付いたのでいろいろな人の絵馬を眺めていました。

ある寺社に掛かっている絵馬には、比較的私利私欲に満ちた、野心的な内容の願い事が多く、ここまで欲望を剥き出しにして願いを書くものかと思いました。しかし次に訪れた寺社に掛かっていた絵馬には、自己中心的な内容の物は見当たらず、利他的な内容の物ばかり掛かっており、その違いさに驚きました。何がこのような差を生み出すのか気になるところですので、今後寺社を訪問した際には掛かっている絵馬の内容に注意して見たいと思います。

ちなみにとある子供の書いた絵馬に「せかいがはやくへいわになりますように」と書かれていたのが目に付き、心がほっこりしました。社会の荒波に揉まれていない子供の純粋な心の美しさに感動するとともに、自分もそのような思いを忘れないようにしなければと強く感じました。同時に利他の心というのは、まず自分の生活の安定が無ければ心がすり減って忘れていってしまうものなのかもしれないとも感じました。今の世の中は自分の生活は自分で守ること、「自助」が当たり前とされていますが、一人ひとりの生活を国家が一括して保障する「公助」を第一に据えた社会を作ることで、互いが互いを思い遣る心の余裕が生まれ、誰もが生きやすい世界になるのではないかと思っています。

誰もが不幸に嘆くことのない世界になるには何が必要か、そんなことも考える日々です。

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