ミチヲカケルを見てきて思ったこと

*2011年6月25日の記事の再掲載です。

ミチヲカケル見てきました。
永山さんの初脚本・そして主演舞台です。
私にとって永山さんは憧れの人であり、本当リスペクト!な人です。
そもそも私が舞台照明をやりたいと思ったきっかけは、永山さんでした。

高校1年の時、私は部活で照明係になりました。
実は私将来の夢が声優だったので役者がやりたくて演劇部に入ったのですが、一番最初に
「何志望で部活入ったのー?」
と聞かれ
「裏方希望です!」
と答えてしまいました。
理由は昔から体型や顔にコンプレックスがありまして、いじめらしいいじめはなかったもののまあ陰口言われてた時期なんかもありで 。
こんな私が役者だなんておこがましいわ……ましてや1年の初舞台よ……ここで役者をやるなんて言ったらきっと私部内で上手くやって行けない!
とマイナス思考が働いてしまい、一番最初の部内オーディションすら受けませんでした。
それでたまたまやることになったのが照明、と。
(補足ですが部内の先輩にそんなことを言う方はいません。打ち解ければ、全然優しく楽しい先輩でしたのでご安心を……いじめられもしませんでした)

流れで照明やって、あれこれ面白いとか思っちゃった矢先
永山さんのファンクラブイベント、お茶会に当選しました
密室で3分間二人だけでお話しできるって企画なのですが、それがあったのが本番2日前とか、そんな時
部活を休んで行ってきて、何気なく永山さんに
「私、舞台の照明やるんですよねー、演劇部で大会あるんですー」
と言ったら
「そうなんだ、頑張ってね。いつか同じ舞台に立てるといいね」
と言われて安易に
『これ、私照明頑張れば同じ舞台に立って仕事できるんじゃない?』
とか考えてしまい……そのまま流れで照明担当になりました。

卒業間近で私は選択に迫られました
それは……照明に進むか、本来の目的だった声優を目指すか
ところがどっこい、声優学校に行くのを親に反対されました。
照明なら売れなくて食えないってことはまずないだろうからとそこまでは妥協してくれましたが、声優は流石にダメでした。
そこで反対を押し切り入学するくらいの意思があればよかったのですが、私は流されるまま照明へと進むことに。
この時から私の夢は、お茶会で言われた共演へと変わっていきました。

専門入学して某授業で心ばっきばきに折れたり、自分のレベルの低さに本気で学校辞めようと思ったり色々ありました。
そして選択の時……就活へと進み、現在私は舞台もテレビも関係ない照明の仕事へと進むことを決断しました。
もう芸能界ですらない。

正直悩みました。
体力とか技術とか性格とかを見て無理だって思って、でもそれはただの甘えにすぎないんじゃないかって悩んだり。
だからってそんな気持ちのまま業界に就職してやってけるのか、とか。
就職したい、バイトはだめって考えたらやっぱり就職できそうな企業の方がいいかなとか。
そういうマイナスに考え選択を消去していく。
やりたいじゃなくて、できるかとか、自分で可能性を見限って考える。
そういう気持ちが嫌だったけど、でもそうとしか考えられない。
もう照明すら関係ない一般職に就こうかとも思いましたとも。

でも、今希望している職種や会社を調べたり、バイトをしているうちに職種自体に興味ややりがいを見いだすことができました、最近だけどね。
まぁ多少なり照明を噛んでることには変わりないし、私には専門学校でできた繋がりがあるわけですから、卒業してそっちの職種についても普通の人よりは近しい位置にいるんじゃないかと思うわけです。
ほんのちょっとだけ、舞台照明に未練ありますが……ね。

さて、ここで引っ掛かるのは永山さんに言われた言葉であり、照明を学ぶ上で支えになってくれた私の夢です。
こればっかりは職種を変えてしまえば果たせないでしょう。
本当に授業の中で学校辞めたい時期があって、親に辞めるって言おうか悩んで苦しかった時、最終的に頑張ろうって思えたのは永山さんの言葉だったのね。
やってやるんだって、頑張れた。

これだけがずーっと引っかかっていたので今日出待ちの時言いました。


えぇ、4年前のこと掘り返しましたとも!

永山さんは絶対覚えてないって思ってたし、期待はゼロでした。
永山さん自体も覚えてなさそうだったしね、話した感じ。


以下再現(っぽいもの)


私「私今、就活してるんですよ」
永「頑張ってね」
私「それで、私、今照明勉強してるんですが、3年前にお茶会で永山さんにいつか一緒にやりたいねって言われたんです」
永「昔だねー」
私「はい、昔です。 でも今、就職は照明なんですが別の方向に進もうとしてます。テレビでも、舞台でもない……」
永「違う道に進むんだ」
私「はい。だからそっちで頑張るんです!(何故ここで宣言した私……この時混乱してて結構テンパる)」
永「そうなんだ。でもほら、そっちで頑張ってればいつかは何所かで繋がるよ。頑張って」
私「……はい。でも、あ、ファンは続けますからね!(テンパリMAX」
永「うん。頑張ってね」


これが今日の出待ちの結果です。
もう冷静に思い返せば何がなんだかわからなかっただろうな、永山さん。
でもこれでぜーんぶ吹っ切れました!
もやもやは基本ないぜ!! たまに後悔するかもだけど。
まぁ、こうしよって思ったのも全部ミチヲカケル見たからなんですけどね。


まぁ、結論から言いますと私はこれから。
・今選んでいる職種を一生懸命やり、心の底から楽しむ
・歌を頑張るための環境を自分の趣味範囲から始めてみる
・永山さんと『どこか』で繋がるために照明の勉強も怠らない
・永山さんの追っかけを全力で続ける
を目標に頑張りたいです。
これ、自分で決めたことだから。
もう高校の時みたいに流されてないから!

人により意見はそれぞれだからこれを良しと思わない人もいるでしょう。
でも私が自分で決めたことだから、頑張ります。
こういう話しができる友達がいるのが一番いいんだけど、あいにく酒飲みながらこういう話ができる友達が……私には居るのか……。
だからこんな形での決意表明となりました。


そういえば、なんですが

一番最初
「お疲れ様です」って言ったら
「ありがとう、久しぶりじゃん!」
「え?」
「ひさしぶり~」
「覚えててくれたんです……か?」
「覚えてるよ!」
っていう流れがあったからなんかもうそれだけで幸せだよね・
確か去年の12月以来だし。

芸能人の方なので裏の顔なんてわからないし、ファンサービスと言われてしまえばそれまでだけど、ファンの顔見ながら一人ひとり握手求めに自分から回る永山さんが本当に大好きです。