頑張れない時ってある
子供の頃は夏が大好きで、汗だくになって
遊んだり、剣道場に向かっている毎日でした。
汗をかくことが苦手になるなんて、
全く思いもしませんでした。
歳を重ねて今、毎日赤ちゃんを前に
蒸し暑い病棟でマスク ビニールガウンを着用し
汗だくで務めています。
年々暑くなり、年を重ねるほどに
汗をかくことが苦手に感じるようになりました。
勤務中は赤ちゃんを抱っこしているときに
汗を拭いたくても
例えば
点滴を打っている赤ちゃんを抱っこしている場合
片手で汗を拭うことは抱っこしている赤ちゃんを
危険にさらすことになりかねず、
額から目に入る汗が目に染みて
痛くてシパシパしつつも
笑って赤ちゃんを抱っこしている私。
そんな時私は
ふと、同僚がいないことに気づき
職場内を見渡すも同僚は おらず。
私が赤ちゃんから離れ、汗を拭い始めた頃に
いなくなっていた同僚が
廊下からサッと出てきて
「あ、ちょっと〇〇を取りに行ってたんです」
とサラッと言って、何事もなかったかのように
他職種の人とお喋りに興じ始める。
泣いている赤ちゃんに寄り添い、
赤ちゃんから笑顔をもらえたり、
保護者様から感謝の言葉をいただいたり
とても誇りに思うし、
そんな仕事に就かせていただける幸せを感じる
だからこそ、毎日頑張れるのだけれど
やっぱり私も人であり、器が小さく狭くて
楽をしてヘラヘラしている人を見ると
自分が元気で余裕があれば
″ 気の毒な人だな ″
″ あの人とは私は分かりあえない ″
と割り切って距離を置くのだけれど
暑くて汗だくで、体力が消耗してくると
モヤモヤとしてしまうし、
頑張る気力が失せていってしまうのです。
もちろん、
業務中は緊張の中で業務にあたっており
疲れていてもそれは、たぶん、
体内のアドレナリンが出ていて
疲れも感じずモヤモヤも浮き出てはこない。
業務が終了すると
私の中のスイッチが
パチン!と切れてしまい、
ロッカーに戻ると正気に戻って
疲れがドッと溢れて、
頑張る気力はすっかり失せているのです。
どうしたって頑張れない時ってある、
私はそう思っています。
無理に自分を奮い立たせようとしても
無理な時はムリ、頑張れないのです。
前職の管理職の時の私は、
どんな時も頑張り続け先頭を切って立ち回る、
それが自分の課されたことと思うと同時に
圧倒的な成果を出していくことで
毎日の自分の気力に変え、糧としていました。
転職をして、1人の社員として働く中で
少しでも楽をしたい、とか
給与が上がらないならサボれるならサボる、
と公言・体現する同僚がいることに
かなり衝撃を受けたけれど、
長年積み重ねてきた事実で
私に変えられることではない。
以前は辛くなったり、落ち込んだりしたけれど
今は、
″ 頑張れない時もあるよね ″
とそういう自分を受け止めることにしています。
自宅に帰って、ヒンヤリした部屋で
お香を焚いてお風呂に。
余裕があればお風呂で読書をするけれど
大抵は疲れ切ってしまい、気づいたら眠っている
どんなに落ち込んでいても
お日様は昇り、また朝がくる。
そうしたら、白湯を飲み
自分のリセットボタンを押す。
シャワーを浴びて、お弁当用意して
アイロンをかけ、持ち物をチェック。
出勤中に英語の勉強始め耳読をして自分に充電。
ロッカーで着替えたら、頑張るスイッチをオン。
頑張れない時ってあるけれど、
今日も私は 大丈夫。
自分を信じて、今日も機嫌よく頑張ろう。
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