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The Life in the United States 14 〜AT Room 〜

こんにちは、Kiyoです!
閲覧ありがとうございます!

めちゃくちゃ久々の更新になりました。
もはや若干忘れかけてました。

色々あってこの前日本に一時帰国していたのですが、食べるもの飲むもの全てが美味しくて、毎日お腹いっぱいでした。笑


しばらく書かないうちにこの国にもだいぶ慣れ、それなりに楽しんでいると思うでしょう…



そんなことありません。
P国に来てからバブル方式で移動したり、再入国で隔離をしたりで、この一年の隔離生活が5ヶ月を占めました。
P国で働いていますが、未だほとんど何も知りません笑


そんなこんなで今日はアメリカのAT room (athletic training room)での仕事について書いていこうと思います。


1. AT Room

アメリカの大学にはほぼ必ずAT Roomがあります。基本的に利用できる人は学生アスリートに限られます。
広さや数は大学の規模によって異なっていて、学校の保健室くらいの広さのところや、25mプールくらい、それより大きいところもあります。数も、スポーツ競合校になると、各スタジアム(アメフト・バスケ・野球など)に一つずつあり、さらにキャンパスにあるところまであります。
スポーツ大国アメリカ、ここに金は惜しみません。

設備内容も大学によって様々ですが超音波とかついてる物理療法器具・ヒートパック・whirlpool(アイスバスとかできるタブ)テーピングテーブル・トリートメントテーブル・アイスマシーン・リハビリスペース(大きさは大学による)くらいはあります。

強豪校や大きい大学になると、トリートメントルーム・リハビリルーム・ウェイトジム・ハイドロルーム(アイスバスやプール、underwater treadmillがあるとこ)・physician’s office(お医者さんいるとこ)・nutritional station(トレーニング後に栄養摂れるとこ、プロテインとかバーとかフルーツとか)・待合室くらいに分かれているところが多いです。

とにかく金かかってんなーと感心してしまいます。

ストレージルームもあり大量のテープや薬などが保管されています。
なので、ATCをすると薬に困りません笑

大きい大学は予算がたくさんあるのでいいですが、小さい大学になると予算が限られてくるので、置いてあるものや作りに好みが現れます。
あるところは物療がほぼ無かったり、リハビリスペースが凄く広かったりと。
遠征に行くと、その大学のAT Roomを使うこともあるので見学するのも一つの楽しみです。

僕の働いていたところは、トリートメントテーブルが8台、whirlpoolが1つ、アイスマシーンが1台、超音波付きの物療が4台、テーピングテーブルが2台、リハビリスペースが5mx5mくらい、それとダンベルやらリハビリに使える器具といった感じでした。
MSUと比べるとだいぶlimitedな感じでしたが、それでもなんとかしないといけないので、対応力・適応力はつきました笑



2. 業務内容

次にここで何をするかです。

基本的にはトリートメントとリハビリです。
日本の接骨院でやるようなことをやるのですが、大きく違うところは物理療法・マッサージはほとんどやらずアスレティックリハビリテーションにフォーカスしているといった点です(今の日本の接骨院がどうかはわかりませんが)。

理由としては、アメリカでは運動療法が治療のメインになってきていることや、あまり有効なエビデンスが取れていないことをやる不合理さや、単純にめんどくさいなどがあります。
なので、日本人のようにマッサージも割とできるよっていうタイプのATCは選手から好かれやすく、結果として信頼も得やすくなると思います。

あと日本と違うところは、術後の手術創のデブリドマンや抜糸なども行います。
また、ドクターが来た際のアシスタント的なこともする時があって、いきなり処方箋書いてとかドクターズノート書いてとか言われるので、medical abbreviation(医学用語の略語 ex. DOB→date of birth的なやつ)も、しっかり覚えておかないといけません。

他には雑務があります。
予算とか消耗品の管理や保険書類の整理、年間スケジュールの管理など多くの雑務があるので、みんなで手分けして行います。
大きな大学になると、それをしてくれる人たちがいるので必要無いですが、小さな大学だと中学校の時みたく、予算係・用具係とかに分かれてやります。



3. 忙しい?

前の記事でも書いたのですが、スケジュールは担当スポーツによって大きく変わるので時間的な忙しさはそれによります。

https://note.com/kk_eigtbb/n/n5dcf0ae0b408

また、選手から好かれるかどうかでも変わります。
アメリカは顕著で、ATCの親切さやマッサージ上手いとか、そういったところで忙しさがだいぶ変わります笑

僕が働いていたときも、「こいつなにしてんだ?」と思うことをやっているATCや、選手によって態度が変わるATCのとこには選手があまり来ません。
なので割と大変になってから来て、手遅れになっている事がよくありました。となりで。笑

選手によって態度を変えるアスレティックトレーナーってなに?と思うかもしれませんが、けっこうな数いるんです。
それについては次回書きましょう笑


僕の例を書きますと、
朝7時45分くらいにオフィスに着きまして、コーヒーを淹れて、選手を待ちます。

8時になるとAT Roomが開くので、そこからひたすら選手のトリートメントとリハビリをします。
12時になると閉まるのですが(その時間には選手もいないようにする)だいたい30〜40人くらい僕の元に来るのでめちゃくちゃ忙しいです。
ベッドも他のATCと共有なので、ハートパックや超音波などは1つのベッドに2人くらい乗せてやります笑

僕は物療をほとんどやらないのと、マッサージもGrastonで行うので、テーブルはそんなに多くいりませんでした。
けど、リハビリの指導をするのにデモが出来ないので(他の選手のトリートメントしてるから)トリートメントしながら言葉で指導します。
英語というのもありますし、そもそもこれめっちゃ難しいんです。笑
前の担当ATにもよると思いますが、僕がチームに入った時はほとんどリハビリした事ないみたいな状態だったので、メニューを言っても伝わりませんでした。
ログもつけないし、根本的なやり方等全てを教えるみたいな感じだったので、最初の1ヶ月くらいはてんやわんやでした笑

また、シーズン始めは各選手のメディカルインフォメーションと保険をファイリングしなくてはいけないのですが、初めてなのでめっちゃ大変です。
僕は120人くらいのアスリートを見ていたので、120人分まとめなくちゃなのですが、日本と違い、選手たちにいくら言っても必要なドキュメントを持ってきません。
なので、一生進まない。笑

基本的にドキュメントは持ち出し厳禁で、トリートメントの合間や、それ以外の時間にやるので、始めの1ヶ月は死にそうでした笑

AT Roomでの業務はこんな感じで、午前中ある場所って感じです。
午後は練習があるので、ストレッチやテーピングなど、pre-treatmentをしておしまいです。



4. まとめ

1年目に限って書くと、僕の場合はめっちゃ忙しかったので、タイムマネジメントやドキュメンテーションなど大学院では習わないような事をとても学びました。

あと英語がめっちゃ上手になりました。笑
今までも話していましたが、仕事をすると自分の意見や考え、選手の代弁をしなくてはいけないので、前よりも英語を使う頻度が格段に上がり、自分の言葉に責任もついて回るので、上手になったのかなと思います。

他にもありますが、それはまた次回に。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

BOC-ATC(certified athletic trainer)、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、英語学習、アメリカ留学、アメリカ就職などなど、僕にお手伝いできることがあれば、どしどしご相談ください。

あと、感想ありましたら、よろしくお願いします。

Everything is going to be fine.

Kiyo

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