編入試験って何?どんな人に向いてる?
大学編入対策に関することをお伝えする前に、
編入試験ってそもそも何?という疑問にお答えしていきたいと思います。
1.編入学制度とは
そもそも大学編入とは、何か?
大学編入とは、大学在学者、または短大生・専門学生(卒業生・卒業見込み者)が、4年制大学の3年生または2年次として入学する制度です。
多くは4月入学ですが、9月入学の編入制度を持つ大学も存在します。
大学入試を終え、全員が希望通りの進路に進めたとは限らないでしょう。
大学に進学した後学びたい分野が変わることもあり得ます。
社会に出てから学び直したいも思うこともあるでしょう。
そんな時に活用するといいのが、この編入学制度です。
2.3年次編入のメリット・デメリット
ここからは、私が3年次編入を体験して感じた編入のメリット・デメリットをお伝えします。
まず、編入学試験のメリットです。
1.国公立大学の併願も可能
編入学試験は大学ごとに個別で試験が行われ、
その時期も大学によって異なるため、
国立大学を複数受けることも可能です。
2.試験科目数が少ない
試験科目はほとんどの大学で、英語試験+専門試験+口頭試問(面接)となっています。
具体的内容は大学によって異なる部分もありますが、
大学受験のように5教科7科目全て出来なくてよいので、負担が少ないともいえます。
3.自分の興味のある勉強を進めていけば自ずと試験対策にもなる!
私自身は大学受験と比べて、編入学試験対策は全然苦ではありませんでした。
それは、試験対策自体が自分の興味のある学問に関する勉強でもあったからです。試験内容のうち、専門分野の試験は自分の専門分野の勉強から出題されます。(私であれば、国際系なので、開発学であったり、国際関係論であったり、異文化コミュニケーションであったりと言った学問が該当します。)
自分の興味関心の向くままに勉強を進めるだけで、
試験対策にもなるので私にとってはすごく良かったです。
4.4年での大学卒業が可能
3年次編入学の制度を活用すれば、専門学校(短大)2年間+大学2年間となり、高校卒業後すぐに4年制大学に進学するのと同じ年数で卒業することができます。
浪人したり、大学に1年生から入り直すよりは経済的にも優しいです。
5.就活で自己アピールにつかえる
私自身も就活をするまでは編入はマイナーだし、
就活で不利になるのでは?と考えていました。
実際、就活をしてみると、面接官に興味を持ってもらえるきっかけになり、自分のやりたいこと・将来についてしっかりと考えているという印象を持ってもらいやすいと感じました。
編入生であることは、就活においてアピールポイントであると思います。
デメリット
1.全ての大学が受験できるとは限らない
編入学の制度は全ての大学が持っているとは限りません。
また、持っていたとしても毎年募集がされるとは限らないこと、
募集人数がかなり限られていること、
専門士では受けられない大学があることを注意しなければなりません。
これは、大学側にとって編入学が欠員補充の意味があることが影響しています。
また、編入学の募集が行われ、試験が行われたとしても、
必ず合格者が出るとは限らず、合格者なしとして扱われることもあります。
2.大学ごとに対策をする必要がある
編入学は国立大学も私立大学も学校別に試験が行われます。
基本的には、「英語試験、専門試験、口頭試問」の組み合わせですが、
その具体的内容は各大学により様々です。
私は編入学の際、全部で4校受験(全て国際系)しましたが、
4校で試験内容がバラバラでした。
志望理由書提出の有無はもちろんですが、
専門試験が小論文か筆記試験か…
英語試験の中に専門分野の知識を問う問題が含まれるもの…
また英文を読み要約+自分の意見を述べるなんてものもありました。
各大学の試験の特徴に合わせて、個別に対策することが
必要不可欠となってきます。
ただし大学受験のように赤本があるわけではないため、大学から直接取り寄せたり、大学に実際に行って過去問を閲覧したりといったように、自分自身で過去問を集める作業から始める必要があります。(早めにやることをおすすめします。)
3.大学2年生までの専門分野の勉強を独学で行う必要がある
3年次編入学であれば、2年次までの専門分野の知識を持っていることが求められます。
その知識を確かめられるのが専門試験と口頭試問だと考えてください。
そのため、編入学する前に、ある程度独学で勉強する必要が出てきます。
独学で大学の内容をというのは、なかなか難しいです…
(私がどんな風に専門分野の勉強をしたかは、また別の記事にしますね)
4.編入生が利用できない大学の制度も存在する
大学の制度の中には、編入生が利用できないものも存在します。
編入後2年で大学卒業したい場合、長期の留学やインターンができません。
大学のパンフレットでうちの大学の売りです!と書かれた制度も、
編入生は使えないといったことも起こりかねません。
「○○制度があるのでこの大学を志望します」と志望理由を出しても、
「編入生はその制度使えないよ」と言われてしまったら一発で落ちます。
あらかじめ確認しておくことが大切です。
5.編入後、授業や就活で忙しい
編入すると、編入前の学校の単位がある程度大学の認められます。
私の場合は最大の62単位が認定されましたが、
大学によってはかなり少ない単位のみが認定されるところもあります。
そのため周りの大学3年生に比べてより多くの授業を履修する必要が出てきます。
また、大学3年生といえば就活が始まります。
大学の授業もなかなか忙しい中で、企業のインターンに行ったり、説明会に参加したりというのはなかなか大変でした。
3.こんなに人には編入学をおすすめ
ここまで編入学のメリット・デメリットをご紹介してきました。
まとめると、
メリット
国公立大学の併願も可能
試験科目が少ない
自分の興味のある勉強を進めていけば自ずと試験対策にもなる
4年での大学卒業が可能
就活で自己アピールにつかえる
デメリット
全ての大学が受験できるとは限らない
大学ごとに対策をする必要がある
大学2年生までの専門分野の勉強を独学で行う必要がある
編入生が利用できない大学の制度も存在する
編入後、授業や就活で忙しい
最後に、私が編入学をお勧めする人は
こんな人というのをお伝えします。
大学に入ってやりたいことがはっきりしている人
努力を継続できる人
大学を4年で卒業したい人
興味のあることを極めるのが好きな人
大学編入は決して楽ではありません。
それでも、挑戦したいという意欲があり、
目標に向かって努力し続けられる人が
編入試験合格をつかむことができると私は思います。