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隣の電車の兄妹

ある朝の電車での話なんだけどね。
東海道線と横須賀線が平行に並んで走るタイミングがあってね。

ドアに寄りかかって何気なく外を見てたら隣を走る電車の窓から外を見てる小学校の低学年くらいと幼稚園くらいの兄妹がいたんだ。

ドアの横の二人がけのシートの所だったんだけどね、靴を脱いで正座して外を見てる感じだったんだ。
仲良くちょこんと2人並んで腕の上に顔をのせてるんだよね。

何を見てるんだろうね、楽しそうで可愛くてさ。
きっと大人とは違うモノが見えるんだろうね。

子供達には目に見えるモノすべてが新鮮で楽しくてワクワクしちゃうんだろうけど、大人は見えたモノの意味や、その後ろにある人の心の動きや込められた思い、そのモノから浮かんでくる人の姿を見てるよね。

どっちが良いのかはわからないし、どっちも大切だよなぁって思うけど感受性豊かで感性が鈍くなっていなければ両方感じられる大人の方がやっぱり楽しいかなぁって思うんだよね。

忘れたくないよね。
あの兄妹みたいにオレも濁らず行こうって思ったんだ。

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