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楽しい、の裏には

みなさんこんにちは。NGOCBBでインターンをしてます、やましたです。

昨日から、村には懐かしいメンバーが帰ってきました。


プノンペンのメコン大学で大学生の授業のサポートをしていたメンバーと、8月に一緒にインターンをしたメンバーです。


10月になり、インターン生が次々と帰国し、メコン大学のサポートへ行き、村でインターンをしている日本人は3人、時々2人、とかだったので、2人が帰ってきてから一気に今まで抱えていた重圧が軽くなった気がしました。


ほっとしています。


前回もお話したように、今月、住み込みスタッフが復学したのと、住み込みスタッフが全員で7人に増えました。


それに伴い、先月までの生活から、一変しました。


ここで書いたとして、別に自分だけ大変だったアピールをしたい、というのではない。


ただ、あの時は大変だったなぁ・・・と、消化したいだけなのです。


不完全燃焼にお付き合いください。


みんなのご飯を一人でつくる日々


CBBには当番があり、昼ごはんをつくる、晩ごはんをつくる、そうじ、の3つのグループに分かれています。


二週間前、私は昼ごはんの当番でした。


昼ご飯を作る時間帯は、午後10時頃。


子ども達は全員学校に行っています。


朝起き、買い物に行き、七輪でご飯を炊き、野菜や肉を切り、調理する。


これを、ひとりでやる。


子ども達が帰ってきたらすぐに食べられるように。


ごはんを食べるのが遅くなって、子ども達が遅刻するようなことがあってはいけません。


それでも、最初のうちは時間までに完成させることはできませんでした。


ごはんを炊く以前に、火をつけることができない・・・。


自分がいかに住み込みスタッフや他のインターン生に甘えていたのか。


思えば学生時代もガスバーナーをつけることができなかったし、家族でBBQをするときも、火まわりはやったことがない。


そんな甘ったれの箱入り娘だったんだなぁ、と思い知らされたので、帰るまでには薪に火をつけられるようになる。これ目標にします。


まぁそんなこともありながらも、子供たちは正直です。


時計を見せながら、もうこんな時間だよ、と言ってきます。


分かってるのよ・・・遅くなってごめんね。としょぼん、となりなんとか作り終わり、食べます。


それを反省し、と9:30から作り始めた日は、今度は早く作り終えてしまい、料理が冷めてしまうという失態。


ぴっばーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これが金曜日で終わると思ったら大間違い。


カンボジアの学校は土曜日もあるため、土曜日も同じようにご飯を作らないといけません。


近くのカフェに頼ればいいじゃん、と思うかもしれません。


カフェに通う日もありましたが、住み込みスタッフのなかには外食があまり好きではない人もいるみたいなので、やっぱり作るのが一番のようです。


土曜日はインターンは休み。だけどもフル稼働。


住み込みスタッフ全員が帰るのは15:30。


それが終わり、ふぅ、と一息ついてひと眠りすると、もう夕方5時。


一日の終わりです。


日曜日も夕方に帰ってくるので、食材買って、作って・・・・


と、やろうと思っていましたが、「あやー」と住み込みスタッフが呼ぶ声で起きたら夕方5時。


疲れも募り体調が万全ではなかったので、これで買って作って、と最年長のダエンにお金を渡し、住み込みスタッフ全員で作ってもらうことに。


食材を買ったはいいけど、まさかの米がない、と他のスタッフがやってきました。


現地スタッフに電話し、米を買ってきてもらい、いろいろとして全部出来上がったのは19:30頃。


すっかり冷めてしまった魚とあつあつのごはんを美味しく頂きました。


たくさんの難しい、に遭遇した2週間でした。


監視員ポジション


2週間、大変な思いをして思ったのが


やっぱりひとりでは何もできないということ


そして、できない時には協力を求めることも大切だということ。


ひとりで抱え込むと、大丈夫と思ってもどこかで病んでしまいます。


せっかく7人いるんだし、現地スタッフも、インターン生もいます。


強がらずに、「手伝って」と言えたら。


思えば、インターン生が次々といなくなり、その穴を埋めようと必死になっていたのかもしれません。


ですが、何をやっても穴を埋めることはできませんし、代わりにはなれない。


まだいる自分は、まだまだ関わることができる、といいながらも、帰国します。


1人が請け負うシステムはおわり。


これからは、みんなで協力する。


そして、少しずつ住み込みスタッフにも分担して全員で動いていく。


わたし、もう少し自由に動きますね。


と、長々と書きましたが、誰かが楽しい、おいしい、嬉しい、と思っている背景にはこうして奮闘している姿もあるんじゃよ、ということで自己完結します。


世界は、誰かの苦労や葛藤という負の感情があって、それがあるから、楽しいという正の感情がひときわ輝く。


インターンは楽しいことばかりじゃありません。


もちろん、楽しんだもん勝ち、という考えも理解できます。


人生の生き方は人それぞれ。


だけど、本当に長期でいると楽しいことばかりではなく、ときに困難にぶつかり、ただのインターンだから、っと避けたくても他人事のように思えず、正面から向かい合うシーンに出くわすこともあります。


復学手続きで問題がおきたり、誰かが無断で学校を休んだり、でかけたり、人間関係で問題があったり、なんだったり。


様々なことがあり、それに向かい合う人がいます。


時に叱ったりして、キライ、と、汚れ役を買う場合もあります。


でも、誰かが声をあげないと、どこかで歯車が狂うこともあります。


だからこそ、一歩外で見る人も大事たと思っています。


プールに監視員がいるみたいに。


監視員が一緒に遊んでいたら、どこかで沈んでいる人に気づかないでしょう?


最前線で関わる人が他のインターン生だとしたら、私は監視員ポジションがいい。


たとえ誰にも気づかれなくても、誰からも好かれなくても、誰ががおぼれそうなのにいち早く気づくことができたら、それで私の仕事は達成。


とりあえず、おつかれ、やました。


さて、今週からは、もっと楽しむことを考えよう。


残された時間はあと少しなんだから。


おわり



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