生徒を叱ったら生徒からもう来ないと言われた
今日は少しネガティブなタイトルで申し訳ございません。
自分への戒めのため、また今後の関わり方について考えるため書かせてください。
金曜日、生徒を叱った
金曜日の授業のことでした。
夕方の、高校生の授業の時。
最近の授業は、カタカナの強化のため、集中的に覚えるような授業をしていた。
はじめに、3分時間を与え、3分後に真っ白な紙にカタカナを何も見ずに全部書いてもらう。
そこまではよかった。
みんなまじめに取り組み、少しずつ、見なくても書けるようになっていて、成果が見えていた。
それから、その週は『助詞』の勉強をしていた。
これは完全に私のミスだが、例文をひたすら出して感覚で覚えてもらおうとしていた。
生徒を指名して、そこに入る助詞を入れてもらう。
おそらく難しかったのだろう。
何が何だかわからなかったんだろう。
それに飽きたのか、諦めたのか、高校生の彼女は隣にいる彼氏のスマートフォンを借り、席を移動し、遊び始めた。
彼も、彼女がスマートフォンを触っているのが気になり、ちょっかいをかける。
それでも後ろに座っている人たちはまじめに勉強していたため、授業を続けていた。
だんだん、うるさくなり、私も彼女たちが気になり始めた。
『家に帰りますか?』
思わず大きめ、強めの声で言ってしまった。
生徒は最初、は?って顔をしていた。
この言い方ではいけないな、と思い
『勉強して』
と、少し圧をかけた言い方をする。
そこからは、席に戻り静かになり、ノートを取り始めるものの、どこかふてくされた様子。
言った自分も気分が悪く、その日は少し勉強してそのまま終わった。
挨拶をし、生徒は帰っていったが、いつものように表まででて、さようならはできなかった。
自分の中で、信頼関係を築いてきて、仲の良いと思っていた生徒だったので、叱ったことがショックだった。
だけど、授業を妨害するのなら、伝えるべきことは伝えなければいけない。
人前で叱ることは侮辱行為である
そのあと、私は大切なことを忘れていることに気づいた。
カンボジア人の性格。
カンボジア人は、人前で叱られることを嫌う
それを完全に忘れており、大きめの声で叱ってしまった。
注意をしたことは間違いではないが、そのやり方が完全にまずかった。
後々、その生徒にメッセージを送り、「今日の授業で叱ってごめんなさい」と送った。
👍のマークが返ってきた。
今後の彼女との関係が不安だったが、その時はこれで大丈夫かな、と思った。
今後、授業でそんなことがあった時には、感情に任せてその場で叱るのではなく、叱り方を変えよう、と思った。
そもそも『やる気がないなら家に帰りなさい』
だとか、本人が改心するように遠回しに言うのは、日本的な叱り方だ。
察してもらう叱り方。
ごめんなさい、と言わせる叱り方。
日本の教育を受ける中で、そのような叱り方をされてきたものだから、そんな言葉しか見つからなかった。
その彼女の行為は、何がいけなくて、どうして欲しかったのか。
それをストレートに、捻くれずに伝えることができたら、もっと違ったかもしれない。
人前で叱ること、遠回しに言うこと、理由も言わずに謝ること。
それを、カンボジア人は嫌うらしい。
土曜日、もうスクールに来ないって言われた
それから、土曜日。
彼女から、メッセージで怒りのマークのスタンプが送られた。
てっきり、昨日で終わったかと勝手に思っていたものだから、何がなんだか分からず、理由を聞いた。
返ってきた言葉は、「あなたが叱られたことで、とてもイライラしている。あなたは私に悪いことを言った。私はもうスクールでの勉強をやめる」
と。
もうこれは完全に逆ギレモードだから、何を言っても聞き入れないだろう。
と、私が金曜日に叱った理由をお話しした。
1.叱ったのは、あなたが授業中にスマートフォンを使っていたこと
2.このスクールは、勉強をするところだということ
3.あなたが私の授業を聞かなかったことが、悲しかったこと
4.もし、勉強に来ているなら真面目に勉強をして欲しいということ
5.もしあなたを傷つけたのなら、謝りたいということ
だけど、生徒は『But I stop going to school』と言い続けるばかりだ。
これだけ言って、そうならば、仕方がない。
こうなることは、自分でも心苦しいが、生徒がそう思っているのなら、これ以上言っても状況は変わらない。
私もこれ以上は何も言えなかった。
あなた次第。
3ヶ月で築き上げた生徒との関係性は、たった一言、強めに言ったことで、いとも簡単にもろく崩れていくのだ。
今回の反省点
noteに書く内容ではないかもしれないが、やっぱり吐き出すことは大事である。
共有的な意味で、読んでもらえたら嬉しい
今回の件、自分の振る舞いや対応がまずかった部分もある。
まず第一に、生徒との距離感。
この一ヶ月、高校生の授業を持つことになってから生徒との距離感が近くなった。
一緒に週末に遊びにいくこともあったし、ご飯を一緒に作ることもあった。
先生と、生徒、という関係ではなく友達のような。
そんな距離感で授業をしていたため、生徒も次第に『今日は勉強しません』と言って授業が終わるまでスマートフォンをさわったり、授業中にみんなで絵を描き始めることがあった。
ちょっかいを出されることもあった。
その状況はまずいな、と思いながらも、何のアプローチもしなかったため、『先生は何をしても許してくれる』という関係性が成り立ってしまったのだろうか。
それで、今回の件だ。
仏の部分から、急に般若が現れたために、生徒にも戸惑いがあったなのかもしれない。
だけども、私はここでは先生である。
教員免許もない、ただのインターン生だけど、このスクールのなかでは、私は先生である。
先生である限り授業はするし、生徒がいる限り授業は続ける。
だけども、誰かが真面目に受けているなか、その授業を邪魔するのであれば、それは良いことではない。
いけないことはきちんと伝えるべきだ。
今回は、そのやり方がまずかったから、このように関係がこじれてしまった。
正直、明日からの授業が怖い。
高校生の生徒が全員来なくなるのではないか。
他の子供達に、今回のことが広まってスクールが悪く言われるのではないか。
自分がしたことの重大さを感じる。
これが原因で、私がインターンをやめることはないが、わたしのせいで、スクールが変わってしまう可能性もある。
ひとりの生徒に固執して、身が入らなくなるといけないから、前を向いていかないといけない。
言葉がまとまりませんでした。
もう、どうしたらいいのか、わかんないです。
明日から7月。
気持ちを切り替えて、がんばります。
おわり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?