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たくさんのសុខសប្បាយ

帰国まであと1日

ついに、最後の日が来てしまいました。

一時期は、まだかまだかと待ち望んだ帰国の日。

一時期は、絶対にかえりたくない!と現実から目を逸らした日。

でも、時は待ってくれません。

わたしの、CBBでの最終日。

長い一日でした。

住み込みの家へ

朝、早く起きてついに、最終日だ、と背伸びをし毛布を洗いました。

そして、しばらくぼーっとしていると

住み込みの子が、「今日学校が休みだった」と帰ってきました。

そして、暇そうにしていたので

「家に行ってもいい?」と聞くと「いいよ!」との返事。

ただでさえ遠い家なのにもう1往復させたのは、申し訳なかったです…

最初は、昨日さよならしたマカラーに会いに行きました。

自転車を走らせるとすぐに見つかり、同じく住み込みのティーリーの家に集まり、お母さんお父さんとお話をしました。

私はゆっくりとお話したことがなく、お母さんがティーリーをすごく可愛がっている様子を見て、ふふふ、っと笑みがこぼれました。

溺愛、みたいで。

そして、マカラーと一緒におじいさんの家に。

マカラーの母が、4月から出稼ぎにいくため、マカラーはおじいちゃんの家で週末は暮らします。

そのため、挨拶と連絡先を知りたかったため同行させてもらい、少しお話しました。

そして、コーヒーをご馳走になったあとは

住み込みのソリの家へ。

何回も足を運んだプロサム村。

ソリのお母さんが私を見るなり、笑顔で迎えてくれました。

そして、最後はソパの家へ。

住み込みのソパが心配で、来た当初何度もCBBに様子を見に来ていたお父さん。

今では、CBBに信頼を持ってくださっています。

住み込みプロジェクトでは家族との関わりが必要不可欠です。

少しの時間でも最後にご挨拶ができたことが、とても嬉しいかったです。

「わたし、明日、日本に帰るんですよ」

とクメール語で言うと、どこの家族も

「いつ戻るの?」とか「ソックサバーイ!」と励ましてくださいました。

「早く戻りたい」という気持ちがどんどん強くなります。

ふと、話をしていて思いました。

以前の私でしたら、住み込みの家庭に行ったりしても人見知りで全く話が出来ませんでした。

ですが、今日行ってみて

普通に話ができるし、言ってることが少しわかる。

カンボジアの人との心の壁をついに超えることができたのかな、と嬉しくなりました。

思えば、最近生徒との関わりも上手くいってます。

住み込みとの関わりも、喜びや楽しみ、たまに怒な感情も含めて、以前よりも断然近い距離です。

これが、わたしの9ヶ月間の成長だと思います。

「カンボジアの人と話すこと」
「生徒との関わりをたくさん持つこと」

最初、この目標を掲げたら

「え、大丈夫?できる?」と心配されました。

できました。

時間はかかりましたが。

もう、カンボジアに来て言葉の壁や文化の壁に悩むことは多分ありません。

生徒や住み込みスタッフのおかげで、今の私がいます。

たくさん関わってくれてありがとう。

午後、再び住み込みの家へ

午後は、違う住み込みの家へ行きました。

ブチュンバンにインターン生とチャリに乗って行った遠い遠いダエンの家。

今日はダエンとバイクで2人で。

お母さんとは先日お話したのですが、今日改めてさよならが言えました。

1番長くいたダエン。

彼との別れが一番寂しいかもしれません。

最後の時間を一緒に過ごせたことが、私はとても嬉しかったです。

最後の授業

スクールに帰ると、生徒たちが待っていました。

お待たせさせてしまった生徒もいます。

「あやさん😡」と生徒からの声。

その子は日本語がたくさんできます。

最後の最後まで「みんなの日本語」を教えました。

そして、撮影会へ。

かわいい。

そして、英語を習いに来ていた生徒とも。

ひとりは、英語の後に日本語も学んでおり、私が担当をしていました。

中学生の女の子は涙ぐみ、わたしも泣きそうに。

「ソムナンルォー」というメッセージと共に、自転車に乗り帰るのを見送りました。

いつまでも手を振ってくれる2人。

また会いましょう


他にも、一緒にプールや散歩に行った生徒とも。

8月にまた会いましょう。というメッセージと共に、さよならしました。

ふたりとはたくさんの思い出があります。

これから先も日本語をがんばってもらいたいです。

住み込みとの最後の授業

夜は時間をもらい、住み込みとの最後の授業をしました。

とくに何か教えるわけでもありません。

最後にやりたかったことがありました。

それは「みんなで話すこと」

最初に3つの約束をしました。

1つは、他の人が話している時は聞くこと。

2つは、嘘を言わないこと。

3つ目は、日本語も少し話してということ。

そして、1つ目の質問を投げかけました。

【なぜ、みんなはCBBに来たかったの??】

最年長のダエンから話します。

みんな聞いています。

「いま、わたしのいえ、お金すこしある。わたしおかあさん、おとうさん助けたい。勉強して、にほんにいく」

日本語で話したので、クメール語でも話してね、と。

恥ずかしそうでしたが、ダエンが話すのをみんな真剣に聞いていました。

続いてソリ。

「わたし、チョンリエンティーニ(ここで勉強したい)」

へへっと笑いながら言いました。ソリらしい。

ソパも躊躇いながらも「わたし、チョンチェ、ハウイタウチャポン(日本語ができるようになつて、日本に行きたい)」

と言いました。最近の彼の探究心はすごい。

そして、ソックン。

「わたし、チョンリエン、チョンタウチャポン(勉強したいし、日本に行きたい)」

そして、続けます。

「働いて、お金をお母さんにあげたい。」

彼は母子家庭。

父親はなくなっており、長男である彼はいつも家でがんばっているのだと思います。

ティーリーは10歳という若さにも関わらず、住み込みとしてきました。

「わたしチョンリエンチャポン(日本語を勉強したい)」と照れくさそうに言いました。

続いて、ポン。

「チョンリエンチャポン、チョンアオイロイマエ、アウポッ(日本語を勉強したい、そしてお金をお母さんとお父さんにあげたい)」

ポンの母親は先月亡くなられました。

彼の両親への思いは本当に強いです。

みんな照れくさそうでしたが、普段こんな話もしないだろうな、と思いみんなの想いが直接聞けていい時間になりました。

2つ目の質問は

【日本語を勉強して、たくさんできるようになったら、何がしたい?】

ここでも、それぞれの思いを話しました。

日本で車を運転したい人、農業をやりたい人、工事現場で働きたい人。

さまざまな夢と思いを聞くと、なんだかとても嬉しくなりました。

何歳で行きたい?と聞くと20歳で!26歳で!27歳で!と年齢層が様々。

そして、最後に

【今話したことを、紙に書こう】

と言って、紙とペンを渡しました。

日本語とクメール語を苦戦していましたが、みんなそれぞれの思いを書きました。

「これ、日本に持って行って8月に持ってくるね」

と約束。

私の分も書きました。

そして、ほんとに最後に、自作の写真を載せた動画を上映。

この動画、一人で見たり、作る時は全く涙は出ませんでした。

ですが、なんでしょう。

みんなと見ると、さよならだ。

と実感してしまい、今までのみんなの写真を見ながらボロボロと泣いていました。

BGMは大好きなイナズマイレブンの「またね…のキセツ」

歌詞の中にある

「君と出会えたことを絶対に忘れない」
「どんなに遠く、離れたって」


「俯かないで、笑っていこう」
という歌詞が、今日はやけに響きます。

色んな人にみてもらいたかったので、動画をYou tubeに限定で載せました。

そして、その後にインターン生も含めてお菓子パーティー。

コーラを飲みながら、インターン生がつくってくれた動画を見ました。

動画を作ってくれていることも、撮影をしていることも、全く知りませんでした。

住み込みのマカラーからはじまり、次々とみんなが話しました。

「あや、教えてくれてありがとう」

「わたしは、あやのことがすきです」

という、一つ一つのメッセージがとても響きました。

そして謎の「おやすみなさい〜」 の〆に笑ってしまいました。

そして、画面は切り替わり

5月から2ヶ月間一緒にインターンをしたこうたくんの姿が。

本当にびっくりしました。

6月からインターン生をしたももちゃんも。

そして、8月に一緒にインターンをしたたいがくん、なみちゃん、ゆめちゃん

4月から10月まで、一緒の部屋でたくさんの時間を共有したさやちゃん

さやちゃんが出てきた時には、号泣状態でした。

そして、同じく長期インターン生のかずくんゆうひくんからも。

そして、9月から長期インターンの仲間に加わった、みんなのお兄さん的存在のかずきくん

そして、今一緒にインターンをしている、たくまくん、ゆうやさん。

4月に、私が来た時からずーーーっと一緒に過ごしてきたプットくんからも。

どのメッセージもすごく嬉しく、わたしとインターンしたことを覚えてくださっていて、しかも私にメッセージを送ってくださっていることがなにより嬉しかったです。

こんなに多くの方の支えもあり

今日、9ヶ月のインターンを無事に終えることができました。

明日、日本に向けて出発します。

本当は、もっとここにいたい。

住みたい。

だけども、違う道も歩みたい。

様々な思いを胸に、明日みんなで空港に向かいます。

わたしの最後のわがままです。

涙は明日まで貯めておきましょう。

村とは、しばしのお別れ。

生徒、市場の皆さん、村の皆さん

9ヶ月、本当に村生活を支えてくれてありがとうございました。

胸を張って、明日、村を後にします。

おやすみなさい。


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