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2023、蓋、第0章【今月の1曲】

 皆さんこんにちは。小杉です。今回は、私がキャップ野球情報局にて、2023年に公開した『今月の1曲』を、12曲すべて振り返ってみたいと思います。

 ちなみに、季節感は気にしながら選曲しているつもりですが、2月に夕立が降ったり7月に蜘蛛が現れたりします(蜘蛛は夏の季語らしい)。悪しからず。

★本日のライフハック★
 :前文にこうして情報局のURLを貼っておくことで「内容が蓋に関係ないやん!」というツッコミを回避できます。


1月『みなと』スピッツ

 私にとって、2023年はスピッツの年でした。去年の暮れ頃にこの曲『みなと』や『愛のことば』を聴く機会があり、ビビっと来てからというもの、気がつくと…

↑サブスクの意味 #とは

 メンタル弱者の私にとって、日々を明るく元気に生きるのはあまりにも難しく、しょっちゅう駅のホームドアに感謝しています。しかし世の中にある応援ソングは、頑張る気力のない期間に聞くと、もれなく耳と心を圧迫してくるんですよね。「頑張れ」と強制されているように感じられて、さらに鬱になるわけです。↓こういうやつですね。

負けないで もう少し
最後まで 走り抜けて

いつからか聴けなくなった名曲『負けないで』
最後まで走り抜けられたら苦労せんのじゃ!!!!(メン雑魚並感)

 スピッツは、その意味であまり応援してこない印象です。虚しさを難解な歌詞と曲調に込めてくれるため、気楽に聴くことができます。

すれ違う ほほえみたち
己も ああなれると信じてた

スピッツ『みなと』

余談

 この通りスピッツばかり聞いていた影響で、運転時にスピッツしか流さない頑固運転者だった時期がありました(私が年長者のケースが多く、後輩は選曲をリクエストしにくい。新人戦の運転手とかね。)。
 そこで、曲の好みがあまりにも偏っていることを見かねた原川が、1週間ごとに新しめの曲を紹介してくれるようになりました。私が日頃聴かない洋楽も入っていて、かなり興味深いです。皆さんも聴いてみてね。

↑そろそろ紹介された曲だけで立派なプレイリストができそう

2月『少女』村下孝蔵

 私のイチオシ歌手・村下孝蔵です。ライブでもスーツ&革靴で、一見するとサラリーマンぽく見えることから「部長」という愛称があったらしいですが、とにかく圧倒的に歌とギターがうまいです。

 私はギターについては音の出し方も分からないド素人ですが、これが凄まじい技術を要するんだろうということは分かります。知らんけど。
 もう1つ好きなポイントは、「歌詞がほとんど日本語」なことです。サビで数フレーズだけ英語を使うJ-POPはかなり多いイメージですが、村下孝蔵の曲では滅多に英語を聴きません(「ロマンスカー」くらい?)。日本語好きの私にとって、尊敬の対象になることは言うまでもありません。

 ただただ残念なのは、村下孝蔵氏が1999年にこの世を去っているという事実です。生きていたら見てみたかった人物TOP3には入る歌手です(他は…逸見政孝とか?)。

大人になっても
夕立に 降られてばかりいます

村下孝蔵『少女』

3月『OK!』松本梨香

 3月は東西統一蓋祭の月でした。そちらは第1章で振り返るとして、とにかく自分を奮い立たせる必要がありました。
 ところで、この月にはアニメ『ポケットモンスター』で長年主役を張ってきたサトシの卒業回が予告されていました。

↑今も、どこかで旅を…

 じゃあ、最後にサトシに勇気をもらおうと。サトシ(松本梨香)の曲の中で、最も刺さる歌詞がある曲をチョイスしました。選んだ『OK!』は、無印時代の1999年~2001年のOPだったようです。なんと生まれる前!

諦めかけたりしたことも
なかったわけじゃないけれど
旅立ちのあの朝の 燃えてるオレが
それでいいのかと 問いかけてくるよ

松本梨香『OK!』

4月『8823』スピッツ

 スピッツで一番好きな曲が1月の『みなと』ですが、2番目がこれです。「ハヤブサ」と読みます。
 アップテンポなドラムから始まるこの曲は、ライブでも定番曲らしいです。私、ドラムが強い曲好きなんですよね~~~。

 4月は、東西の余波に苦しみながら新歓に取りかかっていた頃です。今年は新歓担当を後輩に譲ったため、もっぱらバッピしてたかなあ…。そんな頃聞きまくっていた曲です。季節感というよりは、この曲しかないッ!って感じでした。

簡単なやり方でいいよ
ガンダーラじゃなくてもいいよ

スピッツ『8823』

5月『SOMEDAY』佐野元春

 私、正直なところ佐野元春はまだこの曲と他数曲しか知らないんですよね。たまたまオススメに流れてきて、聴くようになった曲です。
 問題は、オススメとして初めて見たのが高校生の頃、しかも情報の授業中だったことですね。学校のPCで聴く佐野元春はたまんねえな~!

 『SOMEDAY』の良いところは、まっすぐな歌詞だと思っています。下に引用した歌詞がとにかく好きですが、「いつかは誰でも 愛の謎が解けて 1人きりじゃいられなくなる」「真心が掴めるそのときまで」など、まっとうな人間を目指す上で大切な表現が詰まっていると感じます。

素敵なことは素敵だと 無邪気に
笑える心が好きさ

佐野元春『SOMEDAY』

6月『あじさい通り』スピッツ

 6月は今月の1曲の変更を忘れており、気がついたら数日経っていました。そこに原川が「更新はまだか」と。こんなの興味ある人いるんだ、と驚きつつ、10秒で思いついたのがこの曲です。

 ”あじさい” という題名からも分かる通り、梅雨の時期にぴったりな曲です。スピッツの名盤『ハチミツ』(※『ロビンソン』などが収録されている、おそらくスピッツで最も有名なアルバム)の収録曲でもあります。
 実は、このアルバムを売り出すにあたってCMを放映していた時期があるらしく、そのCMで採用されたのはロビンソンではなくこの曲だったようです。

 スピッツの雰囲気に合っている、いいCMだと思いませんか?『あじさい通り』にはMVがないため、CMのためだけに撮られた貴重な十数秒です。

だって 信じることは間抜けなゲームと
何度言い聞かせたか 迷いの中で

スピッツ『あじさい通り』

7月『Hungry Spider』槇原敬之

 今年に入ってから、半数がスピッツだった今月の1曲ですが、さすがに別の歌手も混ぜるか…ということで選んだのがこの曲です。元々は母が車で流していました。

 なんと言っても『Hungry Spider』の魅力は、クモ視点でチョウを描くという独特な世界観です。槇原敬之にしか書けんやろこんな曲(多義語)。
※曲の発表が1999年6月、槇原敬之の逮捕が8月。あ~だからクモなのか…?と勘ぐってしまう。まあ作品に罪はないから…(白目)

叶わないなら この恋を捨てて
罠にかかる すべてを食べれば
傷つかないのだろうか

槇原敬之『Hungry Spider』

8月『夏の王様』KinKi Kids

 7月はリーグ戦爆発大炎上、バイト初寝坊で人生初の始末書…など辛い出来事が立て続けに起こり、お察しの通り参っていました。8月は蓋ノ陣もあるし、元気を出さなキャ!ということで王道の応援ソングをひとつまみ。季節感も合ってるしね。

 このMV、歌詞に全くフィットしてない謎の世界観なんですが、なんでこれにGoサインが出たんだろう…。という疑問はさておき、Kinki Kidsの曲は知名度があるものが多く、声域もそこまで広くないのでカラオケでよくお世話になっています。夏の王様はちょっと高すぎて歌えませんが。
 Kinki Kidsを歌う際の悩みは、一般男性がジャニーズソングを連投するとスカしてると思われそうなところです。考えすぎですかね。

Yo!
きのうのミス あしたのドジ
あさって悩め

Kinki Kids『夏の王様』

9月『September』竹内まりや

 こちらは昭和の名歌手、竹内まりやの3rdシングルです。
 私は失恋ソングをあまり聴かない(フラれて哀しい…という状況に共感できない😢+ハッピーな気持ちになりにくいから)のですが、この曲からは別れを受け容れた人間の "強さ” が感じられるため、サバサバしていて好きです。
 ちなみにこの曲は、父がかつて車で流していた曲だったような気がします。色々あってここ2年くらい父とは連絡を取っていないのですが、どうしてるんでしょうね。

September そして9月は
September さよならの国
めぐる季節の 色どりの中
いちばん淋しい月

竹内まりや『September』

10月『夏が終わる』スピッツ

 皆さんお気づきですか?ここまで3ヶ月連続、スピッツ以外のアーティストの曲を選んでいます。そろそろ禁断症状が出てしまいますね。ということで『夏が終わる』です(実際、今年の10月はまだ暑かったので夏は終わっていなかったのだが)。

 この曲はそこまで長くない上、曲の構造も単純で歌詞も繰り返し出てくるものが多いです。ただ、晩夏のむなしさが滲み出ている名曲だと思っています。スピッツで7番目くらいに好きな曲です。

またひとつ 夏が終わる
音も立てずに
暑すぎた 夏が終わる
音も立てずに

スピッツ『夏が終わる』

11月『小さな頃から』JUDY AND MARY

 11月は私の誕生月ですから、かなり思い入れのある曲を選びたいと考えていました(皆さんお祝いのメッセージ、ギフトありがとうございました^^)。どうせなら、少年時代を思い出せるような曲を…。

 ということで、ジュディマリのバラードで最も好きなものを持ってきました。この曲は割と最近知ったのですが、小さな頃からわりあい「言葉」を強く意識していた私にぴったりな曲でした。
 小3のころ、ケンカの仲裁に来た担任教師に勘違いされて、理不尽に説教されたことがありました。それからというもの、どうすれば読みやすい文が書けるか、意図をハッキリ伝えられるか、歯ぎしりしながら考えていた気がしますね(身についているかはさておき)。
 ノスタルジーな曲とともに迎える誕生日、なにかと懐古厨になりがちな私にはお似合いでしょう…。

かわいた風に ゆきづまっても
こわくはないわ 1人じゃない

JUDY AND MARY『小さな頃から』

12月『Inspiration』Gipsy Kings

 ここまでの選曲でお気づきの方もいらっしゃると思いますが、私は歌詞にこだわりを持って曲を聴くタイプです。なにか1フレーズでも刺さる歌詞があると、狂ったようにそれを聴き続けてしまいます。

 ただ、今年最後の1曲は歌詞のない曲です。フランスのフラメンコ&ギターバンド:Gipsy Kingsをチョイスしました。この曲は何を隠そう、往年の時代劇「鬼平犯科帳」のエンディング曲なのです。

 私は当然 "鬼平世代” ではないため、ガッツリ見たことがあるのは片手で数えられる回数くらいです。数回見た感想としては、「なんかスッキリしない回あるよな」という感じ。悪代官が成敗されるお約束が楽しい『水戸黄門』と違って、考えさせられる時代劇という印象です(素人並感)。

 そんな鬼平の世界観に、まさかフランス発のラテン系音楽がマッチするなんて…。エンディング曲の曲名が気になって調べてみた私の驚愕は、言うまでもありません。
 この曲を聴くだけで、エンドロールの背景で流れる四季の街並みが鮮明に思い出されます。1年のエンディング曲として選ぶのも粋かな…と思って選曲しました。

↑名優・中村吉右衛門(残念ながら一昨年亡くなった)
顔が似ていると思ったら、松本白鸚の実の弟だったという

  

Gipsy Kings 『Inspiration』

おわりに

 来年ですが、すでに3月までの選曲はほとんど決まっています。学生生活最後の3ヶ月ですからね、あまり懐古厨を無礼てもらっては困ります😤
 興味がある方はまた覗いてみて頂ければ。

 皆さんも「今月の1曲」、決めようね♡

2023年12月4日
こすぎ

 

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