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BGMを聞け!~BW・初級7曲~

 皆さんこんにちは。こすぎです。今回は、私が愛してやまないポケモンBWのBGMを紹介します。特にBW世代の方は、当時の旅に思いを馳せながらスクロールしてみてください。きっと昔を思い出して涙が止まらなくなるはずです。

え?こんなの誰が読むんだって?


『ブラック・ホワイト』とは

 ※BWの説明です。要らない方はSKIP!

 2010年9月、日本の国民的RPGゲームである『ポケットモンスター』シリーズの最新作として、『ブラック・ホワイト』(以下、BW)が発売されました。

↑パッケージと伝説ポケモンの色が対応しない
という若干の不親切

 BWは、これまで初代から続いていたポケモンのセオリーを数多くぶち壊したため、ファンの間で賛否両論を巻き起こしたようです。たとえば、明らかに可愛げのないキャラデザインの新ポケ、旅なのに次の行き先が明確に分かるマップデザインなど…。
 
しかし、私を含め当時の子供はそんな事は知らないまま、無我夢中でDSに向かっていたのではないかと思います。

↑よくやり玉に挙げられるヤブクロン。
一周回って愛おしく思える「ゴミすてばポケモン」

 今回は、そんなBWシリーズが誇る珠玉のBGMのうち、特に有名な7曲を挙げていきます。

①オープニング(王になった日)

 前作のダイパ・HGSSをプレイしていた方は、当時このOPに驚愕したことでしょう。(私はカセットが本当にBWか不安になった記憶があります。)

 ポケモンのOPらしからぬ荘厳なイントロ、今までのシリーズになかった「王」を思わせる描写、趣味の悪い服を着た緑髪の大男など…。ストーリーの評価が高いBWですが、このBGMは少年少女の心を掴むに足る一曲だったのではないでしょうか。

↑OP映像中に登場する謎の女性×2。最終盤でしっかり登場します

②戦闘!ジムリーダー

 これはBWのBGM全般に当てはまる特徴ですが、印象的なイントロが多い、というのがあります。これから戦うジムリーダーのカットインと同時に鳴る壮大なイントロ、プレーヤーを励ましてくれる明るい曲調が魅力ですね。

↑全員の名前、覚えていますか?

③勝利は目の前!

 プレーヤーは上のカッコいいBGMと共に各地のジムリーダーと戦うわけですが、相手のポケモンが最後の1体になった瞬間に、戦闘BGMが変わるという胸熱な仕様がありました。『勝利は目の前!』は、ここまで戦ってきたプレーヤーを奮い立たせ、バトルのラストスパートを飾ってくれる神BGMです。

↑ラスト1体になると、ジムリーダーが何かしらの熱いセリフを言うという嬉しい仕様も

 ※(↑の画像はBWではなく、BW2のものではないか?)という指摘が頭の中に浮かんだ方は、残念ながら私の同類ですね。

小ネタ:BGMをもう1度

 ちなみにこのBGM、8回のジム戦以外にも、ストーリー上でもう1度だけ聞くことができます。覚えていらっしゃいますか?

↑思い出しましたか?


 …そう、旅の最終盤でラスボス戦を間近に控えた場面、主人公はとある組織(後述)の幹部に集団リンチにされかけます。そこに颯爽と現れるのが、今まで戦ってきたジムリーダーたちであるわけです。この時点で十分胸熱ですが、さらにこのBGMが唐突に流れ始めるんですね。
 鳥肌が立ちました。ストーリーを周回していても、毎回鳥肌モノです。

④スカイアローブリッジ

 イッシュ地方は2つの半島と1つの大陸(?)が東西に連なった地形をしており、各陸地を結ぶ特徴的な橋が魅力の1つです。それらの橋の中でも、際立って印象深いのがスカイアローブリッジでしょう。

↑リメイクではこれを一人称視点で見られるのだろうか

 主人公の故郷があった田舎から、イッシュの中心部へと進んでいくにあたって渡るこの橋は、ドット絵の極致といっても過言ではないでしょう。どうしても平面的に映ってしまうポケモンの世界を、カメラワークや曲線を駆使して立体的に、臨場感を演出しています。

 スタッフの方々の工夫に脱帽です。

小ネタ:橋の先には…

 スカイアローブリッジを渡り終えると、イッシュ地方の中心都市・ヒウンシティに入ります。

↑1度見たら忘れられないヒウンの街並み

 ヒウンシティはシリーズで初めて、扇形(曲線)に広がる街としてよくCMなどで宣伝されていました。ドット絵で曲線を再現することの難しさよ…。
 せっかくだから、ヒウンシティのBGMも置いておきますね。

 BW発売当時では、シリーズ史上類を見ない超規模の都市でした。ただ、比較的序盤で通る街だからか、そこまで有用な施設の数は多くないんですよね。それに、すぐ後の世代でもっと大きな街が誕生するわけですが…。

⑤10ばんどうろ

 さて、旅は一気に最終盤へ。ポケモンシリーズにおける旅のゴールである「ポケモンリーグ」に向かう途中で、最後に通る道が10番道路です。

 旅の終わりを思わせる哀愁や、これからラスボス(後述)との決戦に向かう主人公の決意が漂う、素晴らしいメロディだと思います。ネットでは""抱かれたいBGM""などど言われていますね。BW屈指の人気曲です。

↑妙に刺さるセリフを吐くことが多いライバル

 ちなみにこの道路では、ライバルと殿堂入り前最後の勝負があります。ここでのライバルのセリフも、泣かせますね。

小ネタ:BW2だと…

 BWの続編であるBW2では、なんと10番道路が閉鎖されています。なんでや。

↑この先に神BGMが待っているのに…

 BW2では、10番道路のBGMはセッカシティの南東の民家にいる人に話しかけると聞くことができます。ただ、この民家には冬の間しか行くことができません。なんでや。

⑥決戦!N

 BWのストーリーでは、「ポケモンの解放」を謳う謎の組織・プラズマ団が随所で暗躍しています。N(エヌ)はその組織のボス、つまりラスボスですね(実質的なラスボスは別にいますが)。

↑N。シリーズでも屈指の人気を誇るキャラ

 Nは謎の多い人物で、ストーリー中幾度となくプレーヤーに接触してきます。彼が何度も主張する「ポケモンの解放」は、"ポケモンを捕まえて戦わせる"というこのゲームの大前提に疑問を投げかける、言わば禁忌の問いであるわけです。ただ、考えてみると確かにその考えを否定しきれない、というのがBWの面白いところです。
 謎多きラスボスにして、一種のライバルでもあるNとの最終決戦で流れるBGMも、これまでにない独特なイントロから始まる一曲になっています。決戦を彩るにふさわしい、印象的なBGMですね。個人的には、メロディラインの後ろで鳴る時計の音が好きです。

小ネタ:イントロの妙

 なお、このBGMのイントロは作曲者:増田順一氏によれば「素数をもとに作曲した」そうです。当然ピンとこない訳ですが、下の動画で分かりやすく解説されています。

カイロスめ!

⑦ENDING~それぞれの未来へ~

 Nに勝利し、その後の裏ボス(ゲーーーチス)にも勝利すると、いよいよエンディングです。しかし、プレーヤーはここでまたしても度肝を抜かれることになるわけですね。

 今までのシリーズでは、殿堂入り後のエンディングは穏やかな雰囲気の曲がほとんどでした。前作であるHGSSはこんな感じです。

 それが、BWは曲名からして穏やかに終わらせるつもりがないのです。「それぞれの未来へ」……旅はここからだ、と言わんばかりのこれまた勇壮なBGMは、ポケモンの常識をぶち壊しまくったBWのラストを飾るにふさわしい一曲でした。

俺たちの戦いはこれからだ!

 (ただ、BWには驚くほど殿堂入り後のやり込み要素がないんですよね。一応プラズマ団の残党をブタ箱行きにするミニイベントはあるんですが…。惜しいところです。)

おわりに

 いかがでしたか?BWは、それ以前のポケモンとは一線を画した作風になっていますが、BGMもその傾向があると思います。ポケモンらしからぬ曲と、THE・ポケモンという曲が折り重なって、旅を盛り上げてくれるんですよね。ということで、皆さんもポケモンBGMを聞け!

↓中級編はコチラ。

こすぎ


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