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2021年12月18日、消失上映会、ところざわサクラタウンにて。

音も無い世界に今年も世界改変の日が舞い降りました。

というわけで、去年ところざわサクラタウンにて開催された「涼宮ハルヒの探訪」に引き続き、今年も何やらイベント毎が行われました。本当にありがたいことですね。

今年は劇場版「涼宮ハルヒの消失」上映会ということで、演者や関係者の登壇は無さそうです。
が、公式からは気になるツイートが・・・

楽しみが止まりませんね。

そして何よりこの日は、夜20時からみのりんの生放送「茅原実里のホントにっ!?」が放送されるので、急いで帰宅しなければなりません。
余韻にも浸りたいところはありますがね。夜の会場の雰囲気も素敵なので。

取り急ぎざっくり振り返ります。
と言っても基本上映会なので内容は劇場版のブルーレイなどを見て欲しいですね。今回は改めて消失を観に行った当時と今現在の感想などを。
公開当時(2010年)の写真はパソコンに保存されていないので残っていませんが、公開時のパンフレットや公式ガイドブック、当時の感想などは残っていて改めて感想を読むと恥ずかしいですね(笑)。

■夜の部参加

入場特典フィルムには何やら意味があるそうです。電卓というヒントがあるのでもうおわかりですね。
テンキー部分を当てはめてみると・・・お察しの通り、世界改変の時間(4:23)です。
さすがにツイートの投稿時間を4:23にすることは無かったですが、とても面白いですね。当時、涼宮ハルヒの憂鬱という作品を読んで少しずつ謎が解けていったり、気になっていたことがパズルのように当てはまったりするのが本当に楽しかったです。昨年発売された久々の新刊「涼宮ハルヒの直観」も良かったし、今改めて最初から読んでも楽しめます。消失は劇場版との違いも含めてどちらも楽しめます。
そういえば今日の客層でかなり若い世代(小学生くらい)が鑑賞に来ていたのが驚きました。さすがに消失だけ観てもさっぱりだと思うから原作シリーズも読んでいるのかな?

現地はめちゃくちゃ風が強くてとても寒かったです。ここ最近は風が急に強く吹くようになったので、私はむしろ武蔵野線が心配でした(笑)。帰りは時間との勝負なので遅延や休止になったら帰宅時間に間に合いませんので。

寒いと言えば、劇場本編ではキョンの朝の起床のシーンがあります。
12月だというのにそんなに分厚くもなさそうなかけ布団1枚では寒くないのか?とふと思いました(笑)。朝は毎回寒そうにして起こされているので余計に思ってしまいました。

■消失世界の長門有希の願いは?

彼女はずっと意思表示を見せていました。
知って欲しかったから、家に呼んだ。
お礼を言いたかったから、図書館のことを話した。
帰って欲しくなかったから、腕を掴んだ。
一緒に居たかったから、なのに。
だから、入部届けを返された時は涙が零れた。

「望むことは何?私が問いかける」
(あなたがそばに居てくれれば)
何もいらない

上映当時(2010年)の感想レポを発掘・・・これはポエマー過ぎる(笑)

「何もいらない」と言っても「期待してないから」という意味ではありません。ずっとお礼を言いたかったという状態から、一気に世界が変わったのだから消失長門さんは幸せが体中溢れてしまうくらいの状況でしょう。おでんを食わずに帰ろうとしたけど食べてくれると言ったシーンとか、明日も部室に行っていいかと聞かれたシーンとか。

だけどキョンの反応は、というかキョンの答えは最初から決まっていましたね。キョンのこれまでの非日常が日常だった世界が自分の場所だということを決意新たにする物語でもありますから。

それでも消失世界の長門には幸せになって欲しかった。

でも現在の世界に戻ってきてからの長門に、それまで以上に庇護欲に近い感情が沸き上がってくるようになりましたね。どちらも長門有希。違う世界線だけど同じ長門有希。色んな長門有希がいますね。

個人的消失長門マイベスト5は
・「良かったら・・・持っていって」と積極的な消失長門
・明日も部室に行っても良いかと聞かれた時の嬉しそうな消失長門
・「ありがとう」と図書カードの照れながらお礼を言う消失長門
・キョンの腕の裾を掴んで目を伏せからの喜びを抑えきれない消失長門
・入部届を返された時の泣きそうな消失長門
本当に全部可愛い!!!(というかほぼほぼ全てのシーンですね笑)

■追憶と追想

当時の上映内容が終わってから暗転、そこに映し出されたのは「長門有希の追想」。これは本当に感情移入が止まりませんでした。色んな意味があると思います。この映像では色んなシーンの長門が描かれました。様々な作画の長門が登場しました。エンディングスタッフロールでもありましたが、多くのスタッフさんが参加されました。もちろん映像だけではなく音楽もそうです。そして沢山のファンの心を支えてくれました。感無量、感謝の気持ちが止まりません。
この追想のBGMは「優しい忘却」。こちらは本編エンディングのアカペラVer.とは違って通常シングルVer.です。だからこそ逆に追想という言葉がしっくりハマりました。劇場版の本編がアカペラなのは、みのりんに長門有希の気持ちをストレートに表現して歌ってもらいたいというスタッフさんからのお願いに、みのりんがしっかりと応えたからです。

みのりんの楽曲を聴くといつも今と未来を感じ、そして過去を懐かしむことができるように、この10年以上前に上映された消失も当時のことが色々と蘇りました。
最低8回は観に行きましたね。ヴァイオレットの外伝も10回行きましたが、消失は上映時間が2時間40分以上です。でも毎回ワクワクしながら映画館へ足を運び、あれこれ考察しながら映画を堪能していたのを思い出しました。

■劇場版「涼宮ハルヒの消失」テーマソング『優しい忘却』

「消える世界にも私の場所がある」
消えるのは選ばれなかった世界だけど、選んだ世界で存在する彼の中に有り続けるでしょうね。出会った季節、出会った場所、同じ時に再びめぐり合った場合、どう思うのか。原作ではもう一度、自分のことを救いにこの世界へ訪れることになりますが・・・でもあのシーンでは消失長門とは直接絡んでいないです(描かれていないだけですが)。

「巡る日々の中」「やがて世界には眠りが訪れて」
思い出は残るのか、または忘れていくのだろうか?そんなこともあったなという感情すら失うのか。「忘却」は「消去」や「消失」とはまた違う表現です。

「選ばれた未来を見送る扉」「願いが叶っても忘れないで」
選ばれた未来の扉がある一方で、残された側の扉もあるということ。
消失長門は改変された世界での長門なので完全に別人、だからこその2つの視点での扉があるわけですね。

初めて聴いた時から”これは消失長門の視点”だと思っていましたが、現在の長門視点のどちらとも受け取れますね。というか、今ならむしろ歌詞の一人称”わたし=現在の長門”です。
大きな理由は勿論”歌詞”にありますが、それに加えてみのりんが要所要所で「優しい忘却」を歌ってくれたことも大きいです。その時のみのりんが歌う歌を当時の私が聴く、また次の場所で聴くを繰り返し、今に至ります。直近でも個人オーケストラコンサートや京アニフェスでも歌唱してくれました。常に今現在のみのりんが歌う「優しい忘却」を聴き続けてきたのです。忘れられるのは自分のことだけど忘れるのも自分、選ばれた扉こそが今であり選ばれなかった扉は過ぎ去ると書いて過去になります。しかし、みのりんが出会った作品との思い出は消えることはありません。こうしてまた10年以上たっても劇場版を観に足を運んでしまうのですから。

■みのりんと長門

まずは先日の出来事としてストール。
特に劇中で消失長門がキョンを自分の家に誘う帰り道のシーン。そこでのマフラー長門とブログのストールみのりんの巻き姿は一致します(笑)。

お揃いのストール巻き

今年11月開催の京アニフェスで歌唱した「優しい忘却」。

前述しましたが、今年9月に開催された茅原実里オーケストラコンサートでも歌唱してくれました。オーケストラバージョンは凄く壮大、でも最後に図書館に座って本を読んでいる長門有希のあのシーンへしっかりと余韻を残して繋がるのが想像できました。音楽、作品、そして歌声のどれひとつとっても最高でした。

そして、劇場版テーマソング「優しい忘却」のPV撮影ドキュメンタリーを観返しました。

長門のマンション前
北高の坂道

去年の「涼宮ハルヒの探訪」レポート。
過去に神戸西宮へ聖地巡礼した時の写真もあります。

みのりんは不思議な人で、これまでの道のりの中には多くの選択肢がありました。沢山の出会いがある中でも今のみのりんを支える人たちはずっと変わらずにみのりんへの愛情を分け与えてくれます。歌手活動は休止してもハルヒのイベントは続いて行くでしょう。ハレ晴レユカイも踊ってくれることでしょう。

ということで続きはこの先で。
来年も世界改変の季節と七夕の季節になったら、ところざわサクラタウンでハルヒ関連のイベントを開催してくれることを期待しています。


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