いざアメリカへ。Airbnb 初体験と素晴らしい出会い。
1. ワシントンDCのAirbnbで、まさかの出会い
ワシントンDCはとにかく物価が高いと聞いていたので、渡米後アパートが見つかるまではAirbnbに滞在してみることにした。
初めての地で、初めてのサービスを使うとは今振り返れば思い切ったことをしたかもしれない。
しかし、そんな思い切りが功を奏して、おかげで素晴らしい最初の2週間を過ごすことが出来た。
Airbnbは事前にホストとやり取りが可能で、部屋の様子やチェックインについて細かく連絡が取れる。更には、空港到着時の車手配に手違いがありドライバーが見つからなかったが、ホストが電話でサポートしてくれたおかげで事なきを得た。
部屋に到着後、とても居心地のいい空間で一安心。ふとキッチンに行くと”BURMA”と背表紙に書かれたオシャレな料理本が。
”おぉ。実は3年間ミャンマーに住んでいたんですよ”とホストに伝えると、
”えぇ! 私の両親がミャンマー人なの”と。
ホストはアメリカ生まれ育ちで、両親はヤンゴン生まれ育ち。ホストの名前はミャンマー人ぽくない名前だったのですぐには気づかなかった。
思わぬ共通項。嬉しいサプライズで、ホストはキッチンにあったラペットゥ(ミャンマー料理のお茶の葉サラダ)をサッと作って出してくれた。アメリカ最初の夕食がミャンマー料理になるなんて、想像だにしなかった。
壁にはミャンマーで私が一番好きな場所、インレー湖の絵が飾ってあった。インレー湖の絵を見ながら、ミャンマー料理を食べる。アメリカなのに圧倒的なホーム感。
その後の日々も、ホストは妻に対しても私に対してもとても親切にしてくれて、とても気が合った。最後の夜は近所に寿司を食べにいき、これからも是非仲良くしていきましょうと話をして別れた。
2. アンティーク、犬、猫の不思議な空間
DCでのアパート探しはなかなか大変で、連日2,3件足で見て回ったがなかなか条件面で折り合うところがなかった。1度、とても気に入ったところと契約直前まで行ったと思ったが「検討の結果、別の人とサインした」と冷たい電話をもらい泣きそうになったこともあった(100ドルの申請費も払ったのに、、、)。
そんなこんなで、最初のAirbnb滞在先の期限が切れてしまい、次のAirbnbへ。幸い徒歩圏内にリーズナブルなところが。
ドアを開けると、部屋一面のアンティーク。いや、ドアを開ける前に、犬が吠えてきた。入っていいのか躊躇したものの、ホストから「この子は賢いから、噛まないから大丈夫!」との声が。そうは言われてもけっこうな勢いで吠える犬には面を食らった。それでも入るしかないので、えいやと突入。ホストの言う通り、噛まないどころかしっぽをふりふり、とても嬉しそうにしていた。
スーツケースを運び入れていると、奥から鋭い視線が。2匹の猫がこっちを見ていた。こっちから近寄って仲良くしようとしても、すぐにそっぽを向いて駆けていった(3日間の滞在最終日には、向こうからすり寄ってくれた時はちょっと嬉しかった)。
そんなアンティークと犬と猫に囲まれて暮らすホストはまたとても優しかった。50代の女性で、4月にご主人を亡くしてしまい、今なお色々と思い出してしまうとのこと。
そんなホストのお気に入りはネットフリックスオリジナルドラマの「深夜食堂」。夜の新宿の裏通りの小料理屋で、色んな仕事・人生を抱える登場人物が思い出の一品を食べながらあれこれ人生・生活について思いいるような作品。
「オープニングの東京の街並みや音楽も好き。あとこの作品は、孤独をうまく描いていると思うの」とホストは言った。あの作品はコメディチックなトーンでありつつ、確かに人々の心のスキマ的なものを描いている作品なのでその通りだなと思った。後日、別の日本好きなアメリカ人も「深夜食堂」が好きだと言っていたので、なかなか人気があるのかもしれない。
僅か3日の滞在だったものの、色々柔軟に対応してくれたり、妻に色々英語を教えてくれたり、とても優しく、居心地が良かった。
3.Airbnb体験まとめ
どこまで今回の経験を一般化できるかわからないが、ホストと半ば同居するような形で過ごすAirbnbは、見知らぬ土地で暮らしていこうとする時や、普通の旅とはちょっと違った味わいが欲しい時に、とても良いかもしれない。
口コミ・写真と、ホストとのやり取りを通じてどういった滞在先なのか事前に吟味することも可能。価格帯や場所も自分の都合に合わせて選ぶことが出来る。
今回、まったく勝手のわからないアメリカ長期留学の初期にAirbnbに滞在したことで、生活立ち上げに必要な情報を色々と知ることが出来た。それ以上に、今後のアメリカでの生活や、更には今後の人生でもきっとご縁があるような人々に出会えたことが何より財産になった。
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