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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#147

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#147 :部屋の向き、見晴らし、日光は病人にとって最も重要である

建物を設計するとき、病室と寄宿舎との違いがよく考えられていないと、病院建設のある権威が言っている。

しかし私はさらに踏み込んでこう言おう。健康人は病人のためにいろいろと準備を整える時に、寝室と病室の違いを考えることなど決してないと。

健康でよく眠れる人には、ベッドからの眺めは大切ではない。部屋の向きも重要ではない。しかし病人の場合は全く状況が逆である。

英国ではどのような病気であれ、重くて分厚く暗いカーテンを、窓やベッドの周りにはめったに使うべきではない。

一般的にはベッドの頭部には軽い白いカーテンだけで十分であり、窓には緑のブラインドをつけ、必要な時に下すようにする。
(2023年11月22日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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