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HNS・毎日看護師試験問題#003

本コンテンツは,来年2月に行われる『看護師国家試験』に備えるための、防府看護専門学校(HNS)オリジナル・テキストです。
HNSの学生・生徒のために作成したテキストですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての方に役に立つコンテンツです。どうぞ自由にご利用ください。

#003 :113回試験「必修問題」第3問

問 食品を扱う人の化膿した創が汚染源となる食中毒(food poisoning)の原因菌はどれか。

1)腸炎ビブリオ
2)ボツリヌス菌
3)黄色ブドウ球菌
4)サルモネラ属菌

(2024年6月6日配信)

解答と解説はこちら(↓)

解答
食品を扱う人の化膿した創が汚染源となる食中毒(food poisoning)の原因菌は「黄色ブドウ球菌」です。したがって解答は3番です。

解説
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は、皮膚や粘膜に常在する細菌であり、化膿した創(傷)などから食品に容易に移行します。この菌が食品中で増殖し、エンテロトキシンという毒素を産生することで食中毒を引き起こします。エンテロトキシンは熱に強く、加熱調理によっても分解されにくいため、感染が広がるリスクが高いです。他の選択肢である腸炎ビブリオ、ボツリヌス菌、サルモネラ属菌も食中毒の原因菌ですが、これらは主に異なる経路で感染します。



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