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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#065

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#065 :看護師は看護をするためにいるのだ

良い看護師が少ない理由。医師が看護師を置く目的は、看護師が看護するためではない。彼らは看護が何かも知らない、あくせく働いてくれる人間を求めているだけなのだ。

階段を駆け回ったり、徹夜することを、看護師と呼ばれる気の毒な人間に押し付けているだけなのだ。

個人の家庭では、よい看護がほとんど、あるいは全く行われていないのは確かだ。また看護師を派遣する側、あるいは施設側の経験によれば、病人にも、またおそらくそれより、さらに多くの病人の友人側にも残念ながら欠陥がある。

それは、看護師が日中静かに、通常の睡眠が取れるように適切な準備を整えずに、看護師に毎晩徹夜を期待することだ。看護師を派遣するときは、睡眠について必ず厳密に取り決めを行わなくてはならない。
(2023年7月20日配信)

フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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