見出し画像

ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#187

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#187 :よく観察しないところには迷信が生まれる

迷信の多くは間違った知識、いい加減な観察、「BはAの後に起こった。よってAはBの原因である」という論法によるものである。

観察しない人にかぎって、迷信深い。農家は家畜が病気になるのを魔女の仕業にしていた。かささぎを1匹見たから結婚式があり、3匹見たから葬式があるなどと言われてきた。

今日でも、教養のある人たちでさえ、病人についてこれとあまり変わらない結論を出すのを耳にすることがある。
(2024年1月25日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?