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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#234

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#234 :街の子供は外出するときに、紐に繋がれたり、馬車に乗せられた犬のようだ

子供の話に戻そう。このような家で子供は一体どのように暮らしているのだろうか。田舎では1日の半分以上を外で過ごす。

しかし街では100時間中99時間は室内で過ごす。そして外出ともなると、紐に繋がれた犬のように出ていく。これでは遊んだり、筋肉を使う運動したり、健康的な効果も失われてしまうだろう。走ったり笑ったりすることもなく、暖かい血色の良い健康的な顔つきもない。

多くの場合、ひよわな子供たちは、馬車に収められ、まるで薬を一服飲むように、虚しい外気浴に出かけるのだ。
(2024年4月4日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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