見出し画像

ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#122

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#122 :病気によって、欲しがる食品が違うのはそれなりの理由がある

壊血病による下痢や普通の下痢のように、食べ物が悪かったために病気になった場合、病人食にはなく、特にその特別食のメニューにはない食物を、患者の胃袋が欲しがり、しかも消化することがある。

果物、ピクルス、ジャム、生姜入りクッキー、ハムやベーコンの脂身、牛や羊の硬い脂肪、チーズ、バター、ミルクなどである。

こういうケースを数件や数十件どころではなく、数百件も見てきた。
患者の胃袋の方が正しく、書物が間違っていたのである。

こういう場合に欲しがるものは、主に脂肪と植物性の酸の、2つに分けられるだろう。
(2023年10月17日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?