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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#113

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#113 :病人食の品質には注意をしすぎると言う事は無い

看護師は酸っぱくなった牛乳、変質した肉やスープ、腐った卵、生煮えの野菜などを絶対に病人に出してはならない。

ところが、看護師以外の者が見たり、嗅いだりすればおかしいと完全に気がつく状態で、このような食物が病人に運ばれることが多い。これで聡明な看護師かどうかが明らかになる。

聡明な看護師は誤った食べ物を持ち込んだりはしない。そして患者をがっかりさせないように、数分で何か代わりのものを手早く調理する。病院食は、患者の弱った消化力の働きを半ば助けるものだと言うことを覚えておこう。

それなのに良くない食べ物を出して消化力をさらに痛め付けたら、患者や消化力はどうなることだろう。
(2023年10月3日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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