ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#039
フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。
#039 :神様は自身の掟をどう教えているか?
温和な気候の土地で、冬よりも夏の方が不健康などと言えば、何かがおかしい兆候である。しかし、誰もその教訓を学ぼうとはしない。
この人は、気の毒に親指を失い、あの人は不幸にも命を失った。それもいちばん簡単に防げる原因によって。
神様は体に関する掟を認められており、私たちの責任はこの掟を守ることだ。「神の祝福があれば、彼は回復するだろう」とは、よく聞かれる言葉だ。
しかし、これは同時に病人が回復しないのも神の祝福によるのであり、神の祝福により、その人が病気になり、死ぬのであるということになる。
神の祝福があれば、彼は回復するだろうという言葉は、神が健康や病気の回復のために、お作りになられた掟を守らない人がよく言う言葉だ。
(2023年6月13日配信)
フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。
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