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【後編】海外で1つも失くしてはいけない神器を、たった200円で全て失くしそうになった話【失くします】

皆さんは、海外に旅行するうえで、最も大事な物は何だと思いますか?
パスポート、スマホ、財布、お金…なるほど、全部正解です。
それ、覚えておいてください。では、本編へ。

こんにちは。しゅーとです。
駄文ではございますが、暇つぶしにでも読んでみてくださいませ…
こちらは後編となっておりますので、前編もぜひ!

いよいよ、イベント当日だよ

まずは会場に並ぼう!

前編で記載した安めの宿に泊まり、朝5:30に起床。正直、虫は飛んでるし、ベッドはシングルに枕2個のスタイルだし、慣れない韓国だしで、全然寝られなかった。あと、風呂/トイレ方面からの匂いがきつかった。
起きて準備をしてホテルを出たのだが、フロントには

『ホテルを離れるとき、さよならと言うだけです!』

こんな張り紙がしてあった。うーーーん?????
とりあえずフロントに声をかけて立ち去った。

これ思い出した。日本語って難しいね。

そして、会場の『V-Space』で待機することにした。時間はかなり早めにしたのだが、並んでいる人は我々の時点では0人だった。心底安心した。が、我々の後5分くらいで2人並んできて韓国人の熱量を感じた。

1時間くらい並んで列が5人くらいになったところで、後ろの韓国人オタクが話しかけてきてくれた。
彼は『昇竜拳』さんと言う。とてもハイテンションな年上だった。日本語は問題ないレベルには話せていてめちゃくちゃ凄かった。今回の目的は相羽あいなさんとサンドリオンの小山百代さんと2ショットを撮りたいという目的だったらしい。

彼は『ターニングメカード』というアニメ作品のオタクであった。
彼はおもむろにリュックからファイルを取り出し、

『これは、、「Turning Mecard」(発音100点)にでてくるCharacterです!!!どれが、、いいとおもますか???』

と言い出し、幸楽苑のメニューのようなファイルを取り出し俺に聞いてきた。冗談かと思うが本当にこんなレベルだった。

これは本物の幸楽苑のメニュー。最近行ってないな。中華そば美味しいよな。

俺『うーーーん、紫のこれ!』
昇竜拳『むっらさきは★△◇のCharacterです!!』←覚えてない

韓国人のオタクはアツい。

一旦、PCR検査のため離脱します。

イベントの物販開始は11:00~だったため、9:30にPCR検査を予約していた(※詳細は前編をご覧頂きたい)
韓国に来ていた日本のAisからPCR検査ニキとかあだ名をつけられつつ、会場から地下鉄で20分くらい行った駅にPCR検査会場があった。
ちなみにフォロワーに物販列並んでもらっていたので1人である。

会場に入ると、通路を通され、まずは番号の書いたカウンターで詳細を確認される。ちなみに、100%日本語でOKだった。韓国すげぇよ、やっぱり。
ここでパスポートや申し込み情報を聞かれたのち、PCR検査へ。
一番覚えているやり取りは、

係員『ワクチンは何回接種されましたか?』
しゅーと『4回です』
係員『ワクチン接種証明書があれば帰国できますよー』
しゅーと『ないんです』
係員『アーーー残念ですね、わかりました
しゅーと『』

それはそうだろう、4回受けてて更にPCRする方が奇特な人種だ…
そうして、鼻の奥に棒を突っ込まれ、5分くらいで終わった。
結果はメールアドレスで届いており、Negative=陰性だった。大事。

物販、始まりました。

そうしているうちに並んでいるフォロワーから『待機列崩された』とかいうちくちく言葉が返ってきたので急いで駅に戻ると、先ほどまで有志で作られていた待機列が全部崩されて烏合の衆になってた。
チックショーーーーーーー!!!!!(裏声130㏈)

言わずと知れたアレ。ちなみにマイケル・ジャクソンのダンスが超上手い。

そうしているうちに正式な物販待機列ができ、大体15~20番目くらいで列に入ることが出来た。個人的な感覚は相羽6:サンドリオン4くらいのオタク比だったと思う。
並んでいる間にサンドリオンの小山百代オタクの日本人の方2人とも仲良くなった。サンドリオンのオタクもアツいな。
そうして並んでいたのだが、物販が遅れに遅れ、
12:00⇒12:10⇒12:20⇒12:30くらいになっていた。おや??雲行きが…

12:30くらいに物販が始まり、リストバンドを手に巻かれ、入り口横の物販待機列に並んだのだが、比率がおかしかった。
相羽あいなが8:サンドリオン(4人まとめて)2だった。
サンドリオン列が10人くらいの並びなのに、相羽あいな列は60~70。
何これ。推し人気過ぎない?

1回目の物販は15番目くらいだったので、缶バッジとブロマイドとTシャツを購入し、無事サイン券を2枚ゲットできた。
しかし、缶バッジは即枯れてしまい、ブロマイドも日本にいるオタク分買っていたら枯れていた。案の定である。Tシャツだけ余ってた。
缶バッジを整理し、Aisと情報共有をしていたらクラが始まってしまったのだが、『ワガママMIRROR HEART』と『綺羅星ディスタンス』が流れ、

イメージ。しゅーとはもっと細いです。

こんな顔で固まってしまった。
そうだった、俺はアニクラも好きだったんだ…
あと、Aisと話しながら貴重品を整理してたら、結構でかめの机の
車輪のところが壊れて机が傾いた。あれはマジで焦った。

なお、この日は菓子パンを2個しか食べていなかったので、このタイミングで近くの居酒屋?みたいなところで昼ご飯を食べた。俺はプデチゲにした。恐らく金額は1,500円くらいだったと思う。
プデチゲとは、簡単に言うと色々なものが入っている鍋。
簡単で美味しい「プデチゲ」の作り方&具材。韓国の人気レシピ+動画3選 | カライチ (karaichi.com)

プデチゲ。結構鍋がデカくて安いと思った。

2枚目の画像は諸々の総菜だったが、韓国ではこの辺が無料で出てくる。お通しみたいなものだ。特にキムチは美味しい。
これを食べ、荷物をコインロッカーに預けた。

コインロッカーは東大門歴史文化公園駅にあった『トタロッカー』なるものを使った。韓国では一般的なコインロッカーで、アプリで申し込みをすると預けが出来、出すときはクレカで決済すれば出せるという優れもの。
韓国のコインロッカーの使い方 | 韓国旅行基本情報|韓国旅行「コネスト」 (konest.com)

https://www.konest.com/contents/basic_info_detail.html?id=808 のページより引用。
スマホの使い方はこんな感じだ。

ここで自分は何を預けるかを迷った。

A…着替え等だけ預けてパスポートやお金を持っていく
B…物販で買ったものやパスポートやお金や着替えを預け、アニクラで使ううちわや必要最小限の金額だけ持っていく

正直、どちらを選んでも一長一短である。
通常、日本のアニクラであれば、荷物はどこか一か所に置いておいて、あとは曲に合わせて飛んだり騒いだり…ということができる。
しかし、ここは韓国。治安は悪くないとはいえ、盗まれる可能性もある。
かといってアニクラで騒がずに荷物をずっと守り続けるのは、アニクラに居る意味がない。
それであればコインロッカーに置いておく方が盗まれる可能性は極めて低い。

…であれば、コインロッカーに預けてしまった方が良いのではないか。
そう考え、自分はBを選んだ。
ここが運命の分かれ道とは…

アニクラと推しのステージ

いよいよ、荷物をその辺に適当に置き、アニクラの中へ入った。
ステージはやや広めで最前エリアは埋まっていたものの、2列目からは空きがあり、後ろはオタ芸等、多動したい人のためのスペースとなっていた。
自分はステージの相羽あいなさん目当てだったので極力前方に入っていき、最前列を目指した。

韓国のアニクラのDJの印象だが、
『アド曲に頼らず、セトリにこだわりを持って選んでいる』という印象。
自分が最近公式アニクラへの参戦が多いからかもしれないが、結構ニッチなアニメの曲もかなり入っており、刺さる人にはぶっ刺さりという印象だった。あと結構MIXする印象も強かった。
『Legendary』と『Q&A リサイタル』は沸いたな…!!!!
ちょっっっっとだけ『WHITE ALBUM2』か『Angel Beats!』の曲を期待していたが、後半には流れてなかった。
『届かない恋』とか流れてたら意識失ってた。間違いない。

DJタイムが終わり、演者が出てくるステージ設営のタイミングで、
『あれ、携帯どこ行った…?』が起きた。
バッグの中に適当に放り込んだつもりがなかった。あれ….?????
ってなっていたところ、現地の運営の方がマイクにて
『スマホの落し物があります!水色です!』

エウレカ!!!!!!!!эврика!!!!!!!!!!
エウレカ - Wikipedia
あの時届けてくれた韓国?日本?その他?オタク、本当に助かりました。
スマホなかったらPCR検査の結果届かなくて詰んでました。
やらかし①である。

ステージが設営され、DJの方の有難いであろうお言葉を

この様な顔で聞きながら、相羽あいな/サンドリオンのどっちが出てくるかを気にしていたら、最初はサンドリオンだったため、物販で出会ったサンドリオンオタクに最前列は譲った。
サンドリオンに関しては小山百代さん・黒木ほの香さんしか知らず、サンドリオン自体のステージは初めて見たのだが、歌が良かったのともよちゃんは可愛かった。あと汐入あすかちゃんも可愛い。

この後、いよいよ推しの相羽あいなさんが出てきた。この日の相羽あいなさんは韓国メイクで目が大きくて大きくてもう…あと衣装が可愛いんだよ…
直前でのどの不調もあり、セトリが一部変更されていたが、それはあんまり感じなかった。やっぱり推しの歌は最強。
あとキー低めの『FIRE BIRD』刺さった。なんじゃこりゃ。
正直、推しのステージは興奮しすぎてあんまり覚えてない…
その後、みんなで写真撮影を行い、イベントはいったん終わった。

ちなみに、1枚目の画像の左上あたりに、前編でご紹介したオレンジのうちわを持った疲れた顔をしているオタクが、しゅーとです()

『キムチクラ狂騒曲』、開演です

この後は30分後くらいに相羽あいなさんのサイン会があり、諸々の荷物を取りにコインロッカーに向かったのだが、手続きをしていたフォロワーがこうこぼした。


『コインロッカー、開かないんだけど….』

ミルコ大先輩。尊敬してます。

ここから色々なことを試した。何回も空けるのを試したり、時間を少し開けたり、違うボタンを押したりしたが、開かない。全く開かない。
しかもサポートセンターの窓口は2時間前に受付終わっている。
チャットに問い合わせしようものにも、

これでは正直どうしようもない。
さらにサポートセンターがやっていたとして全て韓国語である。

ここのコインロッカーが空かない場合、

・パスポート
・財布(ポケットに25,000ウォン=2,500円くらいしか入っていない)
・上着と着替え(この時は汗だくの半袖半ズボンであった)
・物販で買った缶バッジとTシャツとブロマイド
・クレカ・運転免許証・キャッシュカード(財布の中)

これらのものが全て取り出せない。パスポートがないので当然日本に帰れるわけもなければ、飛行機にも乗れない。宿も取れない。何もできない。韓国人として生きていくしかない。しかし韓国語は話せない。

この時の心境は本当にこんな感じだったが…、次の手は

『とりあえず、サイン会行こっか』

我々はもしかしたら壊れているのかもしれない。
ともかく、手に入れたサイン券も無駄にするわけにはいかないので、一旦会場に戻り、サイン会に参加した。
その際、日本から一緒に参戦した仲良いフォロワーが、50,000ウォンとサインする用のブロマイドを貸してくれた。助かった気持ちであった。
内容はあまり覚えていないが…、コインロッカーの件を話しても仕方ないと思ったので、普通にうちわを見せて感想を言った様な気がする…たぶん…

しかも、サイン会が終わった後、帰れない状態だったが、ずっと一緒に行動していたフォロワーが、飛行機を逃してまで、対応方法を一緒に考えてくれ、韓国に残ってくれた。一人ぼっちになっていてもおかしくなかったが、
フォロワーは優しさの塊である。

サイン会が終わった後、

再びこの様な感じで会場内のベンチに座っていたところ、アニクラで前方に陣取り、仲良くなっていたオタク(韓国人)と偶然ばったり再開した。

しゅーと『お、おう、お疲れ…サイン貰ったんだね』
カレン『サイン貰ったよー!お疲れ!』
しゅーと『よかったな!…今困ってるんだけど、話聞いてくれん?』
カレン『どうした??』
しゅーと『コインロッカーに色んなもの預けて出せなくなっちゃった』
カレン『画面見せてみ?サポートセンター連絡するわ』
カレン『★◇〇?$%#*+$!?#%”¥+*?+』(韓国語)
カレン『コインロッカー、料金不足で決済してないから空いてない、今から係の人が処理してくれるらしい』
しゅーと『マジで!?!?!?!?!??!?!?!????!』

光の速さでコインロッカーまで戻り、T-moneyで2,000ウォン=200円を払うと…

コインロッカー『ガチャ』

しゅーと『Yeah!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

…こうして、神器を取り戻すことに成功した。
正直、コインロッカーが開かなくなってから、コインロッカーを開けるまでの時間は1時間ちょいだったが、色んなことを考え、生きた心地がしなかった。
『もし中身が明日も出せなかったらどうしよう』
『他の人に開けられていたり、盗まれていたらどうしよう』
『イベント終わって宿もないし飛行機もないけどどうしよう』
『月曜から普通に仕事あるけどどうしよう』…etc。
もう二度とパスポートや財布はコインロッカーに預けず持っておこう。そう思った。
ちなみに、カレンは日本語・英語・韓国語を自在に操るトリリンガルだった。韓国人はみんなマルチ言語を操れるのか。

キムチクラが終わった後。

何とか色々な荷物をコインロッカーからだし、心底安心した顔をしながら、
最後にフォロワーと写真撮影をした。

左下がしゅーと。右下がカレン。左上がtaoくん。上段真ん中がのんふじちゃんだ。
他のみんなも日本から来たAisだ。相羽あいな真面目部の一部。

物販待機列でずっと待っていたV-Spaceの入り口。この入り口も恐らく忘れないだろう…
当然、当初予定していた飛行機は乗れなくなってしまったため、taoくんとカレンと手分けして宿と次の日の飛行機を確保した。宿は12,000円くらいでソウルから近い明洞にした。飛行機は往路と同じくT-wayで成田に帰ることに。金額も15,000円くらいだった。

その後移動し、22:00くらいに明洞につき、宿着。めーーーちゃくちゃ安心するとともに、どっと疲れが出てきた。そりゃそうだ。3時間くらい騒いでたし。


ちなみに宿はこんな感じだった。1日目より環境は良かった。トイレと風呂と洗面台の構造は一緒だった。
2枚目の画像は物販。これにサイン付きのブロマイドも。コインロッカーが開かなければ下の缶バッジとブロマイドも取り出せていなかったわけで。
風呂入ってコンビニで買い物してすぐ寝た。

韓国3日目~日本帰国まで

翌日はちょっと早めに起きて、すぐ明洞を出発し、仁川国際空港まで戻った。めちゃくちゃ腹減ってたので、空港で冷麺を食した。

冷麺は麺が硬くて嚙み切れないため、ハサミ必須だった。正直…味は日本の方がおいしかったかも…
冷麺を悠長に食べていたら、飛行機の便の時間が迫ってきており、ちょっと走った。学習しろ。
走って、お土産を買い、ワクチン接種証明を見せ、飛行機に乗り込んだ。
飛行機の中で、Wi-fiも使えず暇だったのでスマホの写真を整理していたが、

『ワクチン接種証明書』、スマホの写真にあったわ


ボケがよ~~~~~~~~~6,000円完全に無駄にしてるやんけ~~~~~

コインロッカーから何も取り戻せない可能性に比べたら6,000円なんてどうってことない。ピキらなかった。学習した。アンガーマネジメント。
便も遅延することなく、普通に成田に到着。Visit JAPAN Webは全然見られず、税関だけ確認された後にすぐ空港から出られた。
あと、日本語があふれていて、日本語が通じることに心底安心した。
ここから帰宅し、韓国遠征はこれにて終了。

みんなに言いたいこと。

大事な物は肌身離すな!
大事な物は肌身離すな!!!!!(大事なことなので2回言いました)

あと、韓国人のオタクは優しかった。本当に幸運だと思う。
韓国人だけではないが、観光客が日本で困っている場合は、助けてあげよう。その対応によって日本が好きな国にも嫌いな国にもなるし。
自分はこんだけのことをやっておきながら、また韓国行きたいし。

あと、日本から来たtaoくん、のんふじちゃんと、韓国オタクのカレン、本当にありがとう。皆が居なかったら俺死んでたわ。頭が上がりません。
更に、色々言ったけど、質問とか返してくれて、推しを呼んでこんなイベントを開いてくれたキムチクラ運営にも大感謝してます。

財布の中にある使いきれなかったウォン硬貨を見るたびに、キムチクラと一連の思い出を思い出している。
相羽あいなさんが韓国イベントに行くときは、また行きたいなぁ…
初めての遠征だったけど、9割楽しい思い出だったし、皆に助けられながら推しも見れたし、大満足でした。

追伸。

推しの相羽あいなさんは毎週金曜日の20:00~、OPENRECという生放送アプリで『相羽あいなのアイバダービー』という生放送をやっているのだが、

相羽あいなのアイバダービー#98 - YouTube

これの36分過ぎから触れられている通り、推しにも今回の件は伝わっていた。

あと、本文内で触れているのんふじちゃんも、この韓国遠征をブログにしているので、ぜひ読んでみてほしい。
【相羽あいな】追っかけ 韓国遠征日記【後編】 - ログふじちゃん (hatenablog.com)

本当に笑い話にできて良かったよ!!!!!!!!!!

長文、お読みいただきありがとうございました。
以上、韓国遠征、完。

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