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中小企業診断士試験 お勉強(27日目)

甲斐谷忍さんの「ワンナウツ」という漫画を読みました。

パワーやスピードによる武器ではなく、心理戦や駆け引きで野球の試合に勝っていくという新しいジャンルのスポーツ漫画で面白かったです。
その中で、チームワークについての話題が出てきました。

メンバー一人一人の力をあわせてより強い力を出す、全員野球→×
「他人が失敗しても関係ない、自分がやる」とメンバー全員が思ったら、ものすごいパワーになる→○

これは集団凝集性の功罪におけるデメリットであるグループシンク(集団浅慮)や馴れ合いを防ぐためにも必要な考えではないでしょうか。私は仕事でプロジェクト毎のチーム管理をすることがありますが、同じチームのメンバーにはぜひ読んでもらいたい漫画となりました。面白いし。同作者の「ライアーゲーム」もおすすめ!

はい、じゃあ簿記やるよー(軽い)

簿記2級(工業簿記)、テーマ6:部門別個別原価計算から。個別原価計算を、部門ごとに行う方法です。

ステージ3:個別原価計算

テーマ6:部門別原価計算

Lesson20:部門別個別原価計算とは

テーマ5で実施した個別原価計算は、単純個別原価計算。製造間接費を部門ごとに把握・配賦する計算を部門別個別原価計算と呼ぶ。

部門には、製造部門補助部門がある。

製造部門:
 切削部門、組立部門、仕上部門、塗装部門など
補助部門:
 運搬部門、修繕部門、工場事務部門など

Lesson21:部門別個別原価計算の手続き

部門別個別原価計算の流れは以下

STEP1 製造間接費を各部門に割り当てる
STEP2 補助部門費を製造部門に配賦する
STEP3 製造部門費を各製品に配賦する

STEP1 製造間接費の割り当て

製造間接費部門個別費(工場事務員の給料など)と部門共通費(工場の減価償却費など)に分類する。前者は直接各部門に賦課し、後者は配賦基準によって配賦する。

例①:D社の工場には、製造部門として第1製造部門と第2製造部門、補助部門として修繕部門と工場事務部門がある。次の資料に基づき、部門費配賦表(部門費まで)を完成させよ。
【資料】
(1)部門個別費
第1製造部門:4870円
第2製造部門:6095円
修繕部門:1150円
工事事務部門:475円
(2)部門共通費
電力料 99円 工場減価償却費 320円
(3)部門共通費のうち、電力料は電力消費量によって、工場減価償却費は専有面積によって各部門に配布する
第1製造部門:電力消費量=80kwh、専有面積=30㎡
第2製造部門:電力消費量=70kwh、専有面積=35㎡
修繕部門:電力消費量=20kwh、専有面積=10㎡
修繕部門:電力消費量=10kwh、専有面積=5㎡
合計:電力消費量=180kwh、専有面積=80㎡
 ↓
(部門費配賦表略。電力料、工場減価償却費はそれぞれの基準で按分する)
(第1製造部門費)5030|(製造間接費)13000
(第2製造部門費)6270
(修繕部門費)1200
(工場事務部門費)500

STEP2 補助部門費の配賦

直接配賦法相互配賦法がある。直接配賦法は補助部門間のやり取りを無視し、製造部門にのみ配賦する方法。相互配賦法は補助部門間のやり取りを考慮して配賦する方法。2級では2段階に分かれる。

(例題略)

仕訳イメージは以下

(第1製造部門費)970|(修繕部門費)1200
(第2製造部門費)730|(工場事務部門費)500

STEP3 製造部門費を製品に配賦

製造部門費を適切な配賦基準で各製品に配布する。

例④:次の資料に基づいて、直接配賦法によって計算した製造部門費を各製造指図書に配賦せよ。配賦基準は直接作業時間である。
【資料1】
   部門費配賦表
摘要   |第1製造部門|第2製造部門
(中略)
製造部門費|    6000|    7000
【資料2:当月の作業時間】
製品No.101:第1製造部門=18時間、第2製造部門=12時間
製品No.102:第1製造部門=20時間、第2製造部門=30時間
 ↓
No.101への配賦=6000/30*18+7000/50*20=6400
No.102への配賦=6000/30*12+7000/50*30=6600
仕訳は以下
(仕掛品)13000|(第1製造部門費)6000
        |(第2製造部門費)7000

※試験では直接配賦法がよく出る!ほんとによく出る!

Lesson22:製造部門費の予定配賦

製造部門費も予定配賦することができる。

部門別予定配賦率=1年間の各製造部門費予算額/1年間の各製造部門の基準操業度
部門別予定配賦額=部門別予定配賦率×各製造指図書の実際操業度
例①:当社は製造部門費について予定配賦している。次の資料に基づいて、製造部門費の予定配賦額を計算せよ。なお配賦基準は直接作業時間である。
【資料】
(1)直接配賦法によって計算した年間製造部門費予算額
   第1製造部門:56160円 第2製造部門:93600円
(2)年間基準操業度(直接作業時間)
   第1製造部門:312時間 第2製造部門:624時間
(3)当月の直接作業時間
   第1製造部門:製品No.101=18時間、製品No.102:12時間
   第2製造部門:製品No.101=20時間、製品No.102:30時間
 ↓
第1製造部門の部門別予定配賦率=56160/312=@180円
第2製造部門の部門別予定配賦率=93600/624=@150円
No.101への配賦額=180*18+150*20=6240
No.101への配賦額=180*12+150*30=6660
仕訳は以下
(仕掛品)12900|(第1製造部門費)5400
        |(第2製造部門費)7500

月末には実際発生高をの差額を製造部門費配賦差異として処理する。

例②:当月の製造部門費の発生額は、第1⇒6000円、第2⇒7000円であった。予定配賦額は、第1⇒5400円、第2⇒7500円であった。仕訳せよ。
(第1製造部門費)600 |(製造部門費配賦差異)600
(製造部門配賦差異)500|(第2製造部門費)500

※会計年度末には製造部門費配賦差異を売上原価に振り替える。

今日はここまで

進捗は以下

テキスト:147/332ページ
今回の学習時間:1h52m
累計学習時間:(診断士)66h13m
       (簿記)25h02m
学習ペース:66h13m/27day×365day≒895h

ステージ5より内容はイージーですが、段階が多く、練習問題を消化するのにだいぶ時間がかかりますね。とはいえこれで個別原価計算が終わったので、次は総合原価計算に入っていきます。

ほなまた!(軽い)

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