【現役院長が解説】切った時の傷は形成外科でどういう治療をするの?
こんにちは。
きずときずあとのクリニック、豊洲院院長の「村松英之」です。
今回は、切った傷の治療についてお話しします。
縫合するのか、それとも縫わずに治療できるのかなど、形成外科医だからこそ分かる内容をまとめました。
記事内で紹介している内容は、動画でもお話ししています。
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切り傷って何?
まずは、切り傷がどんなものを指すのかを紹介します。
パックリと開いた傷
切り傷は、挫創・切創などと呼ばれます。
一般的には"切り傷"と書きますが、開いているキズなので本来は"切り創"が正しい使い方ですね。
これは、パックリと開いている怪我で、基本的には病院に行った方が良いとされている状態です。
切り傷が起こりやすい場所
切り傷は、子供にとても多いです。
起こる場所としては、おでこ・目の周り・顎・骨のあたる場所などが挙げられますね。体では、膝やスネの傷が多く見られます。
また、切った創だと指などが多いですね。
包丁やナイフなどで切ってしまう方もよく見られます。
もちろん、大人でも酔っぱらった拍子に転んでしまったり、子供と一緒に転んだりと切り傷を作ってしまう機会は多々あるでしょう。
切り傷によくある悩み
基本的に、切り傷の治療法は「縫合」です。
つまり、傷口を縫って治療します。ただ、切り傷の治療で病院に行った方の中には、こんな悩みを抱えている方もたくさんいるんです。
縫ってもらえなかった
テープ治療しかしてもらえなかった
ステイプラーしかしてもらえなかった
本当にこの治療で大丈夫?
パックリ切れているのにテープ治療やステイプラーしかしてもらえないと、「手抜きなんじゃないの?」なんて思う方もいますよね。
ちなみに、ステイプラーはホッチキスのようなものです。
ここからは、こんな悩みを解決するための内容をご紹介します。
切り傷の3つの治療法
切り傷の主な治療法は、以下の3つです。
縫合
テープ
ステイプラー
それぞれの治療法のメリットや特徴をご紹介します。
縫合
縫合は、一番しっかりと傷を閉じることができるのが特徴です。
深い傷であっても奥を縫うことでしっかり閉じられますが、治療には専門的な知識と技術、さまざまな道具も必要になります。
治療には時間がかかり、抑える人手や場所も必要ですね。
縫う際は針と糸を使いますので、局所麻酔を行います。
それから、糸の跡がつく場合もあるので注意が必要です。
テープ
テープは簡単に使用でき、麻酔も必要ありません。
あまり動かない場所であれば、テープでも治療できる可能性があります。
おでこや目の回りなどですね。
ただし、あまり深い傷だと治りきる前に開いてしまうことがあり、固定力が少ない点がデメリットです。
また、濡れるとふやけて取れてしまいます。
ステイプラー
ステイプラーはホッチキスのように傷口を止めるもので、テープと同様に簡単に使えるのが大きなメリットです。
麻酔の有無については、傷の場所や状況によって異なります。
簡単には取れませんが、跡はすごく付いてしまいますね。
そのため、顔など見える場所にはおすすめできません。
頭皮など普段は見えない場所であれば、ステイプラーを使って治療をすることが多いです。
治療法の使い分けについて
技術や場所があり、手間がかけられるのであれば縫合が一番です。
当院では、この3つの中では一番縫合を使っています。形成外科であれば縫合のための場所があり、技術も準備も整っているためです。
ただ、他の施設や救急外来でそれを求めるのは難しいでしょう。
場合によっては施設が整っていなかったり、救急外来などは人手が足りなかったりします。
まとめ
基本は縫合がおすすめですが、医師の技術や施設、対応時間によってできないことも十分にあり得ます。そのような場合は、テープやステイプラーを使うこともあると覚えておきましょう。
特に、おでこや目の周り、浅い切り傷はテープでもOKです。
頭皮は痕が目立たないので、ステイプラーを使うこともありますね。
切り傷の治療をしたい方、きずあとが気になるときは、ぜひ当院へご相談ください。当院には、縫合をするための準備が整っています。
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