特別講座


相場を理解するために、知識が必要
知識は思考のスタート地点
正しい知識なしに、正しい思考はない

手法をつくる背景となった理論を学び
深い理解と分析の目的を知る


①ダウ理論


会社の業績 と 株価は同じじゃない
業績がいいから、株を買うと失敗する

なぜなら株価は特有の投資家心理が働き
事実より憶測で動くから

業績が右肩上がりでも、株価は上下する
これをトレンドと呼んだのがダウ理論
FXも国の経済成長と無関係に、通貨価値は変動する
経済指標でトレードすることはできない

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ポイント
✖ 業績は上がったり下がったりしながら上昇する
〇 業績が上がっていても、株価は上下する
✖ トレンドフォローは株価が下がったら買うものだ
〇 トレンドフォローは業績が上がっている中で
  株価が下がったら買うものだ

株価が業績と乖離する理由は、
不確定要素を投資家が嫌うため
大統領選、指標の発表、治安の変化など
不安材料が多い場合に【買い控え】が起きるから

ニュース速報などで、その不安が解消されると伸びるのも
投資家心理の象徴的な動きになっている

ここでいう投資家は大口投資家のこと
大口投資家は世界情勢とニュースを取り入れながら
不確定要素が変化したらタイムリーに取引する
これが投資家の勝てる方法であるのは間違いない

しかし、個人投資家は、ファンダ情報・世界情勢とも
大口投資家に及ばないので、投機家としての戦略をとる


②酒田五法・エリオット波動論

株価の値動きは、注文で作られるため
会社の業績の情報ではなく、値動きの情報
投機家として、トレードに取りいれる必要がある

投資家と投機家の違いは転売で考えるとわかりやすい
投資家は、商品の価値がわかり、目利きができる人
     アパレルでいえば、メーカーや卸などで、流行を作れる
投機家は、商品の売れ数がわかり、スピードを持って対応する人
     アパレルでいえば、個人転売屋で、流行は作れない
     常に投資家の動向に注目し、リスクを取らずに商品を選定し
     タイミングをみて売り切ることで利益を上げる

酒田五法では、ローソク足のプライスアクションをまとめ、
エリオット波動論では、波形パターンとフィボナッチを使った
目標値を使ったトレード手法が発展した。

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酒田の手法は、
押し目と思う場所で、ナンピン買い、
違ったら損切るというシンプルな手法

日足専門で押し目と思う場所の確定足一本を
プライスアクションとしてカウントする。

簡単に言えば、
強い環境で強い値動きが出ればエントリー
強い環境で弱い値動きならノーポジ

しかし、プライスアクションといっても
日足一本で強いと言っていいのか、という問題がある

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この二つの例を、
どちらも日足で陰線がでたので、売り有利。と考えるのは
常識的に考えてもかなり無理がある
酒田五法では、見たときの感情で考える と書いてある

これは、わかりにくい表現だけど、とても大事
補って説明すると、その押し目が一本で転換するのか
複数本で転換するのかは、直近の波の規模感に合わせる

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左は1本で転換、右は複数本で転換する、と規模感を予想して考える
つまり、江戸時代の人も、MAのようなものを感覚的に、意識していて
違和感があるものは、規模感が合っていないと様子見したということ

ポイント

✖ プライスアクション→強い
〇 規模感+プライスアクション→強い

規模感については、
MAパターンなど、インジで見るタイプ
波引きなど、値動きで見るタイプがある



③エリオット波動論

チャートの記録が進化し、MTFが発展した。
エリオット波動論は、フラクタルという考えから
時間軸を変えても、同じパターンが見えることを、発見した

同じパターンが、どういう特徴を持っているのか
頻度、強さ、出現位置など相場の説明書を作ろうとした理論

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私は4年間エリオット波動を使ったが、
相場の説明書というのは、明らかに言い過ぎ
特にカウントは、妄想レベルなので手を出さない方がいい

パターン認識は非常に価値があり、
推進波、修正波の特徴も再現性が高い

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上の図は、赤波の強弱がメインではない
右の例でいえば、赤波が弱いから
次に出る青波が伸びやすいという判断できる

左の例では、赤波が強いのだから有利な判断ができない
小さな青の1波動を待つために、様子見をする
というように、全体判断することがメインになります。


エリオット波動論は、フィボナッチによる目標値あるが
時間間隔についての説明がなく、理論として成り立っていない
目標値・時間論については、一目均衡表がわかりやすいが
手法に関係していないので省略する

FIBは戻しの深さである、38、50~61.8、74 の特徴と
目標値の、118、127、161.8 の到達可能性がわかれば、
十分トレードに活用できる。

ポイント

✖エリオットの波形でカウント
〇勢いの強弱を見るために波形がある

戻しの波形が弱いものばかりだと、環境が強い
戻しの波形が強いものばかりだと、環境が弱い
環境が強いと、戻しの波形が弱いものばかりになる
環境が弱いと、戻しの波形が強いものばかりになる


④オシレーター理論

チャート分析が高度化し、計算式で値動きの細部が分析可能になった
同じように見えるパターンでも、オシレーターでは値動きの強弱がわかる

押し目買い、戻り売りなど、トレンドフォローの問題点は、
最後の1回は必ず負けるということ

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その問題点を回避するのが、オシレーターの2つのパターン

①ダイバージェンス ・・・     オシレーターが逆行
                  現在の方向性が弱いことを示す

②ヒドゥンダイバージェンス ・・・ 逆行が順行に変化
                  弱い方向性が強くなったことを示す

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ダイバージェンスは反転しそう
ヒドゥンダイバージェンスはダイバージェンスの否定

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まとめ

主要な相場理論で重視するもの

①値動き ②規模感 ③強弱

①②③を、組み合わせることで、
その場所で、求められる値動きがわかる


酒田五法では、
押し目は、強い値動きが出るポイント

フラクタルを活用し、
下位足では強い推進波と弱い波形パターンが出現

オシレーターではダイバージェンスが出る
ヒドゥンダイバージェンスが出ない


ポイント

✖ファンダで動いているからファンダで取引する
 → ダウ理論がわかっていない
✖テクニカルで相場が動いているから、テクニカルを学ぶ
 → 強弱がわかっていない
〇強いか弱いかだけが知りたい。そのために複数のテクニカルを使う
 → 強い場所で強い値動きが出たらエントリー
 → 強い場所で弱い値動きが出たら様子見
 → わからない場所は見ない

・見るべきポイントがわかるので、迷わない
・やるべきことが、分析、待つだけになる

不要なことは絶対やらないトレードスタイルが安定的に勝つ方法


安定したトレードをするためのロードマップ

基本
1.波引き -------------- 直近の波の規模感で未来を予想する基準を作る
2.ツールの理解--------- MA・TL・FIBの基本と弱点について知る
3.フォーメーション---- ダブルトップ・三尊・もみ合いの転換と崩れ
4.手法の理解------------ 兼業トレード・押し戻りトレード

応用
5.波形パターン--------- 波形の種類を強弱順にわける
6.日足当て-------------- 日足一本を7割当てる
7.他通貨監視------------ 30ペア監視・有利、不利なペアの判断
8.手法の理解------------ 監視・再エントリー可能な時間軸・RR設定


SNOWは、MAタッチの精度を高める、オシレーター系のインジです。

MAとそれをサポートするSNOWを使うことで
感覚になりやすい規模感に、基準を与え
3つのポイントを網羅する手法を作りました。

専業として裁量にも、兼業として無裁量にも扱いやすい手法です。
次回は、SNOWの具体的な使い方・パターン・練習方法を説明します

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こんにちは、ZAKIです

これは、手法解説する前段階の知識を共有するために書いた記事で
基礎相場理論の概要をポイントをまとめて説明しています

理論を学んだけど、利用方法がわからないという人に対して
役立つことがあるかと思い、導入部分を公開することにしました

理論を理解するには、何年もかかると諦めていた人へ

理論は建前、相場の特徴でできています。
全部理解しようとしないで、相場の特徴だけを検証して
抜き出すように理解すれば、それが完全理解です。

例えば、
エリオット波動が相場の全てを説明する
酒田五法には酒田新値という正解率8割予想ができる
相場の値動きは黄金比に支配されているなど、

これらは、主張を聞かせるための建前です。
しかし、相場理論には本質も必ず含んでいます
それを抜き出し、手法に取り込めばいいのです。

今回の記事で、少しでもそれが伝わればいいなと思います。

短いですが、久々の更新でした

以上です

失礼します。

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