氣づきの国語辞典「ハラ」編
原→「削り取られた崖の象形」と「岩の穴から湧
き出す泉の象形」から湧き始めたばかりの泉、
「源」を意味する「原」という漢字ができた。音
が同じのため、はらっぱを意味するようになり、
元の意味の源には水を意味するさんずいを付ける
ようになった。
※「原」は「厡」の略字。
原始時代、原画、原型、原風景などは元々の源と
いう意味で使われていそうだ。
はらたいらに5000点、どん、さらに倍!
腹→「切った肉」の象形と「ふっくらした酒つぼ
の象形と下向きの足の象形」から「包」に通じ
「包む」の意味から、内臓を包む肉体、「はら」
を意味する「腹」という漢字ができた。
腹に落ちる、私腹を肥やす、腹心など腹を用いた
熟語は多いし、意味も様々。古事記には腹母音と
呼ばれる段がある。
【かれここに伊耶那岐の命の詔りたまはく、「愛
(うつく)しき我が汝妹(なにも)の命を、子の
一木(ひとつき)に易(か)えつるかも」とのり
たまひて、御枕方(みまくらへ)に葡匐(はら
び)ひ御足方(みあとへ)に葡匐ひて哭(な)き
たまふ時に、御涙に成りませる神は、香山(かぐ
やま)の畝尾(うねを)の木のもとにます、名は
かれその神避(かむさ)りたまひし伊耶那美の神
は、出雲(いずも)の国と伯伎(ははき)の国と
の堺なる比婆(ひば)の山に葬(をさ)めまつり
き。】
腹から声を出すというように横隔膜や声帯の動き
に合わせて、腹斜筋、腹直筋、丹田、みぞおち、
腹部位等を動かし、声を出すと母音の発声となる。
葡匐(はらび)=はらばい=腹映えで腹の緊張が
心に映えてくるということを意味し、哭(な)き
たまふは発音することで、腹の内部を緊張させ、
心の同調を求めて心と腹の映えてくる音を外出さ
せ、声とした。
古代人は感情を現す際には感情の腹(アの音)
が、知識を話す際には知識の腹(オの音)、五感
での欲望を満たす際には欲望の腹(ウの音)、
選択をする際には選択の腹(エの音)、意思決定
する際には創造意思の腹(イの音)という「五つ
の腹筋の違い」を見つけた。
そしてこのように心と腹を繋げる働きを父韻(ふ
いん)という。
心においては全世界が五次元になっていることを
見抜き、それに五母音が対応していることを発見
した日本人の祖先たち。
母音だけではなく、父韻と子音がある言語。
そして最終行にあるワ行はワヰウヱヲで半母音と
呼ばれる。
五十音とは別名「天津太祝詞音図」と呼ばれ、
ア段
高御産巣日の神 ア
大事忍男の神 タ
大戸或子の神 カ
大戸或女の神 マ
山の神 大山津見の神 ハ
天の狭土の神 ラ
鳥の石楠船の神 ナ
大屋毘古の神 ヤ
国の狭土の神 サ
神産巣日の神 ワ
ウ段
天の御中主の神 ウ
大戸日別の神 ツ
沫那芸の神 ク
沫那美の神 ム
風の神 志那津比古の神 フ
頬那美の神 ル
野の神 鹿屋野比売の神 ヌ
風木津別の忍男の神 ユ
頬那芸の神 ス
天の御中主の神 ウ
オ段
天の常立の神 オ
石土毘古の神 ト
大宣都比売の神 コ
木の神 久久能智の神 モ
久比奢母智の神 ホ
天の狭霧の神 ロ
天の闇戸の神 ノ
石巣比売の神 ヨ
水分の神 ソ
宇摩志阿斯訶備比古遅の神 ヲ
エ段
国の常立の神 エ
天の吹男の神 テ
速秋津日子の神 ケ
妹速秋津比売の神 メ
国の久比奢母智の神 ヘ
国の狭霧の神 レ
国の闇戸の神 ネ
大綿津見の神 エ
国の水分の神 セ
豊雲野の神 ヱ
イ段
伊耶那岐神 イ
宇比地邇神 チ
角杙神 キ
妹生杙神 ミ
於母陀流神 ヒ
妹大斗乃弁神 リ
妹阿夜訶志古泥神 ニ
妹須比地邇神 イ
意富斗能地神 シ
伊耶那美神 ヰ
火の夜芸速男の神 ン
にそれぞれ対応している。ということは言葉自体
も神で音自体も神だといえる。日本語ってすごい
な~。
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#氣づきのがっこう 。
#ことだまのせんせい
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