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氣づきの国語辞典「ヘリ」編

池・穴などに接したすぐそば。

物の端。ふち。

畳の縁(ふち)に付いている補強布を畳縁

(たたみへり)という。

和室のマナーとして「畳縁は踏まないように」と

いわれる理由は畳のへりは、上座と下座を区分す

る境目となるため、それを踏むのは格式や序列に

反した無作法な行為にあたるため。

「畳の縁は親の頭」と言われるほど。

また、模様や柄の入った畳縁のことを紋縁(もん

べり)というが、家の格式を重んじる武士の世界

で「畳のへりを踏む」ことは、「相手への侮辱」

と見なされる行為であったため。

それ以外には昔は畳と畳のわずかな隙間から刃物

や槍を差し込まれ、暗殺される危険性があったか

らとも言われている。畳の縁を踏むと、床上から

漏れる光の加減が変わり、床下にいる者から位置

を特定されやすくなることから避けていたと考え

られている。

細かい部分にまで敬意や配慮を忘れない日本人っ

てほんまに素敵。

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