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流しの国語辞典「臼(うす)」編

木や石を穿(うが)って造る臼の象形からできた

漢字。

窪みに木の実などを入れ、手のひらサイズの石を

持って砕き、潰し、擦る様子が伏しているような

ことから「伏す巣」(巣は窪みのある石)から

「うす」という呼び名ができたとされる。

臼はとは、製粉に用いる道具で、人類の主食であ

る穀物を調理するにあたって粉末に粉砕してから

パンなどの食品に加工する粉食文化がある。

世界の大部分は粉食文化圏に属し、臼は粉食に

おいて必須の道具であり、その歴史も古代文明に

までさかのぼる。

日本では蕎麦やゴマを擦るひき臼と

餅をつくつき臼が有名。

ひき臼は磨の漢字をあて、磨臼と書く。

確かに削るや擦るよりも磨くの方がしっくりくる。

米からお酒を造るときも米を磨くという。

ダイヤモンドも原石に傷をつけ磨くことで光の

屈折が生まれ輝く。

人も傷つきながら磨かれることで光を増す。

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