氣づきの国語辞典「祝祭日」秋分の日編
秋分の日
「祖先を敬い亡くなった人を偲ぶ日」
9月22日~24日
秋分の日は春分の日と対をなす祝日で元々は「秋季皇霊祭」という皇室行事が催される祭日だった。
天皇自らが宮中の皇霊殿で歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祀る大祭の一つ。
1947年(昭和22年)まではこの名称で祭日であった。
そして戦後になって、「秋分の日」として国民の祝日となった。
春分の日同様、昼と夜の長さが同じとなる日。
2044年までは9月23日が秋分の日である。(閏年は9月22日)
「秋のお彼岸の中日」とされ、お墓参りすることが慣習となっている。
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように冬の寒さは春分の日まで、夏の暑さも秋分の日までに和らぐとされている。
秋分の日は涼しさを感じると同時に冬の気配を強く感じる時期でもある。
お墓にお供えするものとして「おはぎ」がある。
おはぎの名前の由来は表面に小豆の皮が浮かんでいるのが「萩の花」に似ていることからである。
尚、同じものでも春の彼岸に作ったものは「牡丹餅(ぼたもち)」と呼ばれる。
小豆が浮かぶ様子が牡丹の花に似ていることから名付けられた。
ちなみに「萩」は万葉集に一番多く詠まれた植物。
桜でも梅でもないのは意外かもしれないが、日本にとってとても大切なお米が収穫される時期に咲く花であることやたくさんの花をつけることから女性の象徴であること、萩は6月から10月末までと咲く時期が長いことなどが理由として挙げられる。
祖先が好きだったお花と萩の花、そしておはぎを持ってお墓参りするのがおすすめ。
その際に今自分の命があることに感謝の氣持ちを表すこともお忘れなく。
次回は「スポーツの日」編
#9月22〜24日