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流しの国語辞典「上」編

漢字の成り立ちは一番下の長い棒は上に向けた

手のひらを表し、短い棒を手のひらの上に引く

ことで手のひらより高い位置にある空間を「上」

とした。

「カミ」という語源はインド・ヨーロッパ語族で

「上」を表す「uper」が元になったといわれて

いる。

奈良時代以前はエ列の音がなく、子音では終わら

ないという特徴があったことから「upa」と発音

していたといわれる。

「上」は「かみ」とも読む。

「上」と「神」が同語源という説もあるが、

これは否定されることも多い。

平安時代の「和名抄」に「クマ」という表記が

たくさんみられる。「カムシロ」「クマシロ」

という地名は「神代田」のことで神に捧げる米を

作る田を指す。

人には見えない、奥深く隠れたものを「クマ」と

読んだ。目のクマもこれかもしれない。

「クマ」の動詞が「クム」でそこから「カミ」と

いう言葉が生まれたのではないか。

目には見えないが奥まったところに存在し、

人や社会を見守り続けているもの。

これが「カミ」なのかもしれない。

p.s 「ウエ」の説明は?笑

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