見出し画像

【おかえりモネ考察】亮だけが苦しい?モネはラッキーガール?実は物語の軸は“陰陽五行説”だった

モネはどうしてなんでもどんどんうまくいくのか

何でもうまくいっちゃうラッキーガールモネ。

一方、震災から一人不幸を背負い、苦しみ続ける亮。

「どうしてモネは何でも楽勝なの?」「どうしてりょーちん一人苦しいの?」

そういう声をたくさんSNSで見かけるけれど、意外にその謎について考察している人は見かけない。

私は以前「モネが亮のところに明確に向かうために亮一人に背負わせたのでは」と考えていたけれど、

「陰であるモネ」と「陽である亮」はニコイチの関係であったが、震災の衝撃で渦に巻かれ「モネが陽に転じ」「亮が陰に転じ」離れてしまった──

…であることで私の考察は推定して進めています。

物語の第1話が「洗濯機の渦」からはじまったのも、震災という運命の渦に巻き込まれた……という理由だったのかもしれません。津波では渦ができた……という証言も耳にします。


「陰陽」は登米編でさやかとモネの会話にも出てきた

そもそも陰陽の話は、登米編で既に出てきてました。能だけでなく「気象」も陰陽だという例えがでてきたのを覚えている人はいるでしょうか。

モネ「低気圧と高気圧も陰と陽かも……」
さやか「舞を舞って、天の陰陽が整うと“雨が降る”って言われてるの」

陰があるから陽がある──、早々に登米編で「陰陽説」をだしてくれていたのです。

さて、そのまえに「陰陽」とはなにかをまず知る必要があります。


「陰陽」とはなにか

画像2

そもそも「陰陽」ってなにって話ですが

陰陽は、相反しつつも、一方がなければもう一方も存在し得ないという関係で、森羅万象、宇宙のありとあらゆる物は、相反する陽と陰の二気によって消長盛衰し、陽と陰の二気が調和して初めて自然の秩序が保たれる

…というものです。

詳しくはこちらのサイトがおすすめです。(私が書くと意味が曲がるので詳しい人の記事がおすすめ)

https://jpnculture.net/inyougogyousetsu/

陰陽は「陰+陽」でできていますが、そこに儒教(仏教のもとにもなっている)のおしえである「五行」が加わることで『陰陽五行説』になります。


その中に「相生関係」というものがあります。それは、おかモネが何度も何度も言う「循環」です。
おかえりモネはまさに、この順番に物語が進められています。


おかえりモネにおける【陰陽五行説】の相生関係

陰陽五行説おかもね

▶水→木→火→土→金→(→水に戻る)のサイクルで循環している関係

水:雨・津波(海)

木:登米(菅波)

火:東京

土:気仙沼/亀島(芽が出る土地から「再生」の意味がある)
※笛の芽になった祖母が亀島の浜(実際は大島の田中浜)に防災林として植樹されるのではと予想

金:亮
※チタン(金属)のネックレスを身につけていることから。

▼りょーちんのネックレスについてはこちら。

要するに、「おかえりモネ」の物語の流れは、陰陽五行説が軸になっているということです。現在「土」まできました。ラストは……「金」となっています。


おかえりモネにおける【陰陽五行説】の相克関係

また、陰陽五行説には「相克関係」というものもあります。
向かい合う関係で、「一方が一方の力を抑え込む」制御する関係となります。

陰陽五行説おかもね

①水(津波)は火(東京)を消す:津波で東京の電気が消えた
②火(東京)は金属(亮)を溶かす:第16週、東京で亮が拒まれる
③金物(亮)は木(菅波)を切り倒す:今後、亮の存在が菅波のモネへの想いをあきらめさせる
④木(登米)は土(気仙沼/亀島)から養分を吸い取る:登米の木で作った笛から出た目が、亀島に植樹される?
⑤土(気仙沼/亀島)は水(津波)をせきとめることができる:気仙沼/島は水害被害をこれ以上ださない

現在のところ、①②のみがドラマ内で実行されました。あとはまだ想定の段階です。③~⑤が証明できれば、この物語の流れや力関係が「陰陽五行説」でほぼ説明がつくことになります。


第17週に「陰陽五行説」の証拠が現れた!?

実は、それでもまだ私は自分が唱えた陰陽五行説を若干疑ってもいました。ところが、第17週、菅波の部屋にとんでもないものが現れたのです。それは

砂時計です。

画像4

この、サメの写真たてに隠れるように現れたのが、赤い丸で囲ったこの二つの砂時計です。左の茶色の砂のように見える砂時計は、実は…

IKEAの金の砂の砂時計です。「」です。(既にカタログ落ちしてます)

そしてもう一つは、「木製の枠にはまった青い砂の砂時計」です。木といえば「菅波」。青は菅波。(決して菅波のイメージカラーではなくこちらも実は陰陽五行説に関連した理由があるのですが、また別の記事で。今は省きます)この2つの砂時計は「亮」と「菅波」を表していると想定。

さらに、17週金曜日の放送では、モネが菅波の部屋で荷造りをしている姿がありました。その際、この二つの砂時計は、モネに対面するように置かれていました。

その時のモネと菅波の電話の内容が、

菅波「見られて困るものは何もありません」
モネ「それはそれでおかしいですけどね」

というものでした。

要するに「見られたら困るものがある」という意図で作られたセリフだった……のではないでしょうか。その見られたら困るものというのは、「金の砂の砂時計」と「木製の枠に入った青い砂の砂時計」だったのではないか、と推定しています。


なぜ、砂時計を見られたら困るのか

その砂時計を見られたらなぜ困るのか。それは、もし、それが正解であれば「陰陽五行説」で物語の軸が作られているため、

陰陽五行説おかもね

最後は「りょーちん」に到着するラストになる……という、おかえりモネのトップシークレットがばれてしまうから。

…ではないでしょうか。──信じるも信じないもあなた次第(都市伝説になってきた…こわいこわい)。


また、それがなぜ「砂時計」なのか……についてはまた別の記事で(笑)書こうと思います。砂時計に大きな意味がありました。

▼砂時計の考察についてはこちらに書きました。


そして、モネが第18週から金属のネックレスをつけはじめた

第18週のことはまた別の記事で詳しく書こうと思いますが、この週から、モネはネックレスをつけはじめました。ネックレスは誰かにもらったというエピソードがないことから「自分でつけはじめた」と解釈しています。

一部の視聴者からは「菅波が贈ったもの」と想定している声も聴こえますが、菅波は「陰陽五行説」では「木」の人です。今までのプレゼントも

・教科書(紙→原料は「木」)

・なわとび(木製の取っ手がついている特殊ななわとび)

・鮫のキーホルダー(木製)

…ということで、すべて「木製」のものです。残念ながら菅波は金属をモネにあげることはなさそうです。


陰陽五行説にはもう一つ「比和」という関係性があります。水と水、火と火…のように同じ性質が一緒にいることで相乗効果が高まるという意味です。亮はチタンで「金」属。そしてモネのネックレスも「金」属、同じ性質なのです。

気仙沼編に入ってから、モネのネックレスは服の外に出るようになりました。通常このタイプのネックレスは意識しないとは服の中に隠れてしまうものなので、演出として「わざと見えるように外に出して」いると思われます。

一部の視聴者からは、これがティファニーのビーンズではないかと言われていました。

確かに似ています。

そして、ティファニー公式には「ビーンは万物の起源を表現」と記載があります。おかえりモネっぽいですよね(笑)

服の外に出ているということは、この豆は気仙沼に蒔かれたのかもしれませんね。りょーちんのネックレス(チタン)とで相乗効果が高まり、物語が良い方向へ流れていく……そんなイメージがわいてきませんか?


※あくまでも独自の考察であり解釈は人それぞれで楽しみましょう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?