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大企業型ウイルスが起業を滅ぼす

大企業病の症状まとめてみました。以下の症状がでるにはある条件が必要です。

(症状)短期利益に執着 (原因)完全な年功序列

大企業病に侵されている起業は短期利益に執着します。単年度の計画は長期経営計画をもとにして中期経営計画に落として単年度計画を作成しているにも関わらずです。もちろん単年度の計画も大事ですが、単年度計画に固執して中期もしくは長期が疎かになりがちです。ひどいときは中期計画に影響があるくらい目先に執着していることもあります。

そうなる原因は年功序列にあります。清々しいくらいに年功序列の起業は経営を担う層は55歳以上です。5年経てば定年です。そうするとできるだけ直近の年度だけ成績を達成させれば自分たちのもらえる給与には影響がありません。そんな人達は10年後花開くかどうかわからないことに投資しませんよね。

(症状)何もしなかった人が出世 (原因)バブル入社組

年功序列にも原因があるのですが、何もしなかった人でもそこそこ出世できるのが大企業病の一つの症状です。むしろ新しいことにチャレンジしたものの運悪く成果を残せなかった人は何もしなかった人よりも悪い評価がつきます。結果的に何もしなかった人は、好景気の波に乗って成果を出してこれたでしょう。

しかしそれは景気が良かっただけです。とくにバブル期に入社した人たちはさらに条件が揃っています。バブル以降は景気が停滞していたこともあり、バブル以前のように策を仕掛けたら当たるようなことはありません。逆にいい施策にもかかわらずタイミングが悪く成果に結びつかないこともあったでしょう。そのため何もしなかった人がさらに上に行く原因となりました。周りが勝手に落ちていったわけです。

悪い条件はさらに整っています。バブル入社組は団塊世代と団塊ジュニアの狭間の世代です。学歴的にもボーナス世代で恩恵を受けまくっており、前後の世代と比較しても学力が低下している世代です。そんな人達がさらに周囲の自爆により実力以上の地位を手にしています。そんな起業はもう最悪です。

(症状)企業の成長に逆行する評価基準 (原因)不当に得た地位の保身

バブル入社組による健康被害は更に広がりを見せます。競争によって勝ち残ったわけではなく、周りの自滅によって得た自らの地位。それを脅かすのは下の世代の優秀な社員です。下の世代からしたら仕事の能力の低い先輩社員が権限を持って会社を腐らせている様子を放置できるわけがありません。しかし会社で権限を持っているのは役職が上の人間です。下の人間を評価して登用したりしなかったりするのです。そんなときに本当に会社を背負うべき優秀な社員を登用せず、自分の指示を忠実に守り反発しない社員に高い評価をする。

大企業ウイルスの対処法『業績悪化』

これらの大企業病が蔓延するには一つ大きな条件がありました。それは業績が良いことです。何もしなかった無能なバブル世代ですが、バブル期の遺産と優秀な氷河期社員によって支えられており業績だけは黒字を続けていたのでその責任を問われませんでした。今はコロナにより一部を覗いたほぼすべての企業が厳しい数字になっています。これらの責任を経営層にとらせてあとの世代に託すのか、それともコロナだから仕方ないということで責任を免れるのか。そこでまた今後生き残る企業と滅びゆく企業の差が大きくついていくことでしょう。

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