千歳くんはラムネ瓶の中で(通称:チラムネ)レビュー

今や一番熱く、輝かしい青春ラノベとなってしまった本作品

発売当時は、全然読んでおらず
佐伯さんのTwitterからで読もうとしたのがきっかけでした。
このラノベがすごい!で1位になっていることから、もう知らない人はいないかもしれませんが。

この作品について、語りたいがゆえにnoteに登録してしまった、そんな作品です。

それでは、1巻から読み進めた感想を巻毎に順を追って書かせて頂きます。


1巻
ガガガ特有といっても過言ではない学園カーストものでした。
しかし、普通なら陰キャや非リア充視点の主人公が大半であり
主人公がリア充というのは、なかなか意外でした。
しかし、リア充視点だと読者の共感が得られなくなるのですが、
あえて、クラスの引きこもり(非リア充)に関わらせて
話に親近感を湧かせるつくりは、非常に考えられているなと思わされました。
ともあれ、デビュー作ということもあり長期シリーズを前提としたつくりに
なっていなかったので、ここで終われる読み切り的な作品な感じではありました。

登場していたヒロインなども特に活躍しておらず、ラブコメとはあまり思っていなかったです。

まだこの1巻を読んだ感想では、そこまで心に残る作品ではなかったというのが
正直な感想です。


2巻
ヒロイン七瀬の担当回
2巻目とあって、まだヒロイン全員の区別がつかずイラストとにらめっこしながら
キャラを一致させているような状況でした。
学園カーストものから通常の学園ラブコメへのシフトが伺えた今巻。
偽装恋人からのストーカー退治や、真犯人を見つける推理的展開で
普通のラブコメラノベとは違う感覚は、あるものの
突き抜けて絶賛できる作品ではないという感想でした。

3巻
ゲームでは、フラグ管理されており初回ルートでは絶対攻略できないような
話である明日風先輩担当回
ある意味この話しちゃったら最終巻でしょ。みたいな内容です。
子供の時に逢っていた初恋の女の子、運命を感じる不思議な先輩。
このあたりの真相を他のヒロインの話を全然やってないこの段階で
やってしまうことに戦慄しました。

え?こんな話やったら他のヒロイン、もう無理でしょ・・・
最後にやらないとどうするんだ・・・という展開をしてしまう。

1巻:ガガガ特有の学園カーストものか

2巻:ちょっと変化球の学園ラブコメね

3巻:思春期特有の大人になりきれない甘酸っぱい青春ラブコメだったのか?!

と巻が進むごとに作品に対する印象が変わっていく、何とも言えない作品です。

正直この3巻で満足してしまい、この巻で作品終わっていいやろという満足感に包まれてて
ある意味、私の中でいい作品だったなという感想を元に完結してしまいました。
(他残っているであろう3人のヒロインにあまり思い入れのないまま)


4巻
もうこれ以上の話やれるのかと疑問を抱きつつの4巻目
ヒロイン陽の担当回。
もう3巻の話したらどんな話されたって無理と思いつつ読んでいると

熱血スポコンラブコメになりやがった!

え?ナニコレめちゃくちゃ熱いんですけど。
もう他のヒロイン無理でしょって思っていた中、ヒロインが
真っすぐにラブコメで突っ込んできた。

素晴らしい読後感と興奮でチラムネはなんて最高の作品なんだ・・
と気がつけば、そんな作品の印象になってました。


1巻から4巻までの感想は以上です。
巻が進めば進むほど印象の変わる名作:千歳くんはラムネ瓶の中で(通称:チラムネ)
是非とも多くの人に読んで貰いたいと思います。


最後に、気が付けばチラムネ信者になってしまった私の今後の予想としましては。

コミカライズも2巻まで発売されており、原作の5巻も今月発売されました。

一定時期が来れば、ドラマCD付特装版⇒TVアニメ化までは恐らく進むでしょう。

個人的には、ここまでの作品なので是非とも
TVアニメ化(1~3巻)、劇場版(4巻)
みたいな展開でメディア化して頂ければファンとしては言うことないですね。

というか、1クール最後の3巻まで入れるように、最終回みたいな3巻の内容を
ぶち込んできた構成にしたと邪推したいくらいです。

これからのチラムネの展開に期待して応援していきましょう。

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